クロード・デュガ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年12月06日 | |||||||||||||||||||||||
<特級シャペル・シャンベルタン> 抜栓後デカンタしてINAOグラスへ。紫色は見当たらない美しいルビー色。ぽっとする甘い果実香が特徴で、赤系のイチゴやフランボワーズの香り立ちに黒系果実が混ざり合うようなニュアンス。口に含めば、シャペルという耳に残る優しい響きにも似て、華やかでふくよかな味わいが、何とも優雅である。シルキーで甘みを意識させるエレガントな味わいは、女性的な味わいを連想させ、今が花盛りの印象がうれしくなる。丸いタンニンと、綺麗な果実酸が、ふくよかなボディに重なり、なんともいい感じなのである。余韻もさすがにグランクリュの実力で、シャペル・シャンベルタンというアペラシオンをいかんなく味あわせてくれるから、デュガの凄さが分かるというものだ。デュガを通して、この女性的なアペラシオンを知ることで、より一層ワインの面白さも分かり、世界も開けるようで、好奇心はくすぐられまくりである。 そして、ロブマイヤーのブルゴーニュグラス(通称ミュジニグラス)で頂けば、まさに官能的な世界にようこそであり、これはちょっと細胞レベルの極上の味わいが、ううう、なのである。デュガがブレイクする理由は、やはりワインの中にあった。う。うまい。 このシャペル・シャンベルタンはクロード・デュガの3つめの特級ワインで、メタヤージュ(折半耕作)による逸品。パリ某所では280ユーロで売られているが、なぜ今宵出会うことが出来たのか、ちょっと不思議と思いつつ、素敵に感謝である。 以上 |