ベルナール・デュガ・ピィ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年12月13日 | |||||||||||||||||||||||
<ジュブレ・シャンベルタン1級ラボー・サン・ジャーク> 抜栓後すぐデカンタに移し、蓋をしてニ時間待ってから赤ワイン用グラスへ(詳細不明)。かなり濃い目のルビー色で、エッジにはムラサキ色もしっかりと確認できる。香りは、黒系果実が充実していて、圧倒的な力強さを見せつけつつ、非常に上品な香り立ちだ。今回はサービスに徹し、デカンタ前に確認のため一舐めしただけで、一口も飲まなかったので、味わいについては不明だが、妖艶な香り立ちは特筆すべきものがあり、ちょっと例外的に筆を進めてみよう。 グラスに注いで30分以上経過して(1時間かも)、某氏のグラスの香りを確認させてもらうと、このラボー・サン・ジャークは凄いことになっていた。黒系果実に焦がしたニュアンスが加わり、チョコレート香、カラメル、なめし皮等々が複雑に、かつ妖艶に香っているではないか。麝香系の腰にくるニュアンスも感じられ、ちょっと凄すぎる香りになっているのだ。これは特級三部作にも全く引けを取らない存在感で、もうただただ脱帽の域に達しているのだった。このハイインパクトは、次にサービスして1998シャルム・シャンベルタンが霞むほど。デュガ・ピィ恐るべし。そう思わずにはいられない瞬間だった。 そして参加者のうっとりする表情を拝見しつつ、なぜブルゴーニュ魂がデュガ・ピィにぞっこんするのかお伝えできたような気がして、かなりうれしかったりした。次回は自分でもたっぷり飲もうと心に決めつつ、それを何時にしようか考えつつ、悩ましげな待ち遠しい夜がまた、やってくるのであった・・・。 以上 |