ジョルジュ・ルーミエ
試飲日 2003年12月14日
場 所    大阪焼肉 鶴橋     
照 明 不明
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC赤ワイン
生産者 Domaine Georges Roumier (Chambolle-Musigny)
Vintage 2001
テーマ ルーミエと極タン (番外編)
ワイン Bourgogne

<ブルゴーニュ>
 
今回はスペシャル企画で、焼肉とルーミエは合うのかどうかという壮大なテーマに挑みつつ、結果として大成功を収めたので、ちょっと番外編的に記録しよう。

 マダムに持ち込みを了承していただいて、抜栓後すぐ持参したINAOグラスへ。綺麗なルビー色がガスコンロにかけられた極タン越しに、輝いている。換気の行き届く店内ながら香りの詳細は不明で、三日前に某所で試飲したときは、抜栓直後は還元臭とも言うべき土壌香があり、黒系果実にスミレ、バラ、動物香が漂いながら、モレ・サン・ドニとシャンボール・ミュジニの村境を意識させるインパクトのある香り立ちだった。今宵は焼肉屋さんのため、ちょっと香りについてはパスしよう。口に含めば、美しい果実酸と丸みを帯びたタンニンのバランスが最高で、滑らかな口当たりとともに、うまみ成分がたっぷり感じられ、極うまのレベルを演出してくれていた。特筆すべきは、分厚く切られた牛タンとの相性である。完璧である。極タンの塩味とワインのミネラリーな味わいに共通点を見出し、肉汁との相性も馴染みがいい。そして口に残る肉の脂をこのピノ・ノワールが綺麗に取り除いていく様は、絶妙なのである。いままで、ルーミエのワインは口の中で転がすように大切に大切に味わってきたが、今宵ばかりは、大胆にもゴクゴクと飲み込んでしまった。(否、昨年ボーヌ某所で夜のメリーゴーランドを見ながら、もつ煮込み系のサンドイッチと共に飲んだことがあるぞ・・・。あの夜のワインの味わいは今でも鮮明に覚えている・・・。あの時もすばらしく旨かった・・・。)

 しかしゴクゴク飲んで正解だ。これほど旨いワインはちょっとないぞと思えるくらい、スイスイごくごく飲み続け、あっという間に空になってしまったひにゃ、参加者の満面の笑みを見比べたりするしか手立てもないのである。もちろんワインを上品に味わうことは大切だが、時には大胆に、豪快に味わうのも悪くない。それもこれも「極上の肉」が約束された場所だから許されるものだと信じつつ、鮨談義も華やかに、そして笑いのある豊かな食卓は、大いに盛り上がるのだった・・・。

 ルーミエのブルゴーニュは、しかし、凄く旨い。そして年末年始はこのワインで大いに盛り上がりたいと思う日々、なのである。

 
以上
 


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