デュジャーク | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年01月03日 | |||||||||||||||||||||||
<ヴォーヌ・ロマネ 1級ボーモン> 抜栓後すぐINAOグラスへ。深いルビー色が艶やかに。デュジャーク香ともいうべき甘いアロマが支配的で、プラム、チェリー、カシス、チョコレート、バニラ、アジア系スパイスなどが優しく、かつ複雑に香っている。口に含めば、優しい味わいで、丸みを帯びた上品な味わい。タニックさを感じさせない滑らかな味わいは、それでもしっかりタンニンの存在を意識させ、心地よい果実酸とともに優雅な味わいを醸しだしている。この艶やかな装いは、やや化粧ぽさを感じさせるもののヴォーヌ・ロマネのアペラシオンを十分に意識させ、デュジャークらしい優しく甘い印象が、ほっと肩の力を抜かせてくれる。これから熟成モードに入りますよと、そっと耳元でささやくようなニュアンスもまたよしで、何時飲んでも、誰と飲んでもおいしい味わいが楽しめそうで、外したくない夜には必須だろう。余韻も長く、またデカンタージュをすればより一層丸みを意識できるので、こなれた果実味が好みなら、迷わずデカンタをして少し大きめのグラスで楽しむのがよいかもしれない。 お正月の食卓はデュジャークで・・・。それは、とてもナイスな選択だ。 以上 |