シャロン・ヴィンヤード
試飲日 2003年12月30日
場 所    ロンフウフォン     
照 明 シャンデリアとスポットライト
種 類 アメリカ カリフォルニア赤ワイン
生産者 CHALONE VINEYARD (U.S.A.)
Vintage 1979
テーマ スペシャルな夜に、森田さんお勧めの古酒を
ワイン Pinot Noir

<ピノ・ノワール>
 
抜栓後すぐブルゴーニュ用グラスへ。美しいガーネットの色合いが、輝いている。香りには勢いがあり、甘いチョコレート香のインパクトとともに紅茶葉や熟したカシスジャムのニュアンスが楽しい。口に含めば、甘い果実味が印象的で、まだまだこれから熟成の坂道をのぼろんかという勢い。角が取れた丸いタンニンと心地よい果実酸、ふくよかなボディ感のバランスもよく、うまみ成分もたっぷりのっていて、カリフォルニア再発見の新たなる旅の始まりを感じさせたりする。余韻もたっぷり長く、ピノ・ノワールのすばらしさをブルゴーニュ以外の産地でも確認できる喜びに包まれたりする。

 そしてロンフウフォンの柳沼哲哉シェフ自慢の料理との相性もバッチシで、中華料理とピノ・ノワールの競演にしばらくは言葉は失ったままにしておきたい。す、凄いかもしれない。こんな味わいがピノ・ノワールで達成しうるなら、手元のワインをすべて40年間は封印したくなる気持ちになりつつ、今まで古酒と呼ばれるワインのなぜか儚い味わいを思い出しては、戸惑いながら、優美なブルゴーニュワインを楽しむひと時に、うっすら目元も緩むというものだ。ここに感動がある。そして年が明けて、森田さんから頂戴した年賀状拝読しつつ、あのうまみ成分が蘇ったりするこの頃なのである。感謝。


以上
 


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