ルイ・ジャド | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2003年12月23日 | |||||||||||||||||||||||
<ジュブレ・シャンベルタン1級クロ・サン・ジャーク> 抜栓後すぐINAOグラスへ。やや濃い目の美しいガーネットの色合いが、輝いている。軽くジビエ香やなめし皮のニュアンスがあり、乾いた土壌香に黒系果実の熟成感が楽しみをそそらせる香り立ち。口に含めば、男性的な筋肉質的な味わいが程よく力を抜いたようでもある。力強さを秘めつつ、さすがは10余年の歳月には敵わず、ゆるりと体勢をかがめたかのような、そんな味わいが楽しくもある。時間と共に燻したニュアンスも登場しつつ、赤身肉の肉汁の風合いもまたベター。ミネラル感はそれほど強くないが、酒質の高さはさすがルイ・ジャドであり、さすがは一級の筆頭に君臨するクロ・サン・ジャークである。黒系果実の充実した果実味を残しつつ、余計な脂肪分がとれているような、筋肉質なロマンスグレーに少しばかり頬も赤く染まったりする。 肉との相性は塩よりもタレ系のほうがバッチシで、筋肉つながり的な統一感が食欲をそそらせるから不思議である。今宵の出会いに感謝である。 以上 |