ルイ・ジャド | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年01月18日 | |||||||||||||||||||||||
<サビニー・レ・ボーヌ 1級 ドミノード > 抜栓後すぐINAOグラスへ。エッジにガーネットを配しつつある濃い目のルビー色。香りには勢いがあり、熟した黒系果実、紅茶、なめし皮、焦がし香、紅茶のニュアンスが複雑に漂っている。口に含めば、うまみがのった奥深い味わいで、果実味と熟成感の両方が同時に楽しめる豊かな味わい。滑らかで丸みを帯び、ボディ感とタンニンと酸のバランスのとれ具合も絶妙である。まさに今が飲み頃を思わせ、今後しばらくはこの豊かな味わいも楽しめそうで、味わいながらハッピーになれる銘醸である。 およそサビニー・レ・ボーヌは赤系果実が支配的で、酸味が特徴で、幾分軽く、悪く言えば鉄サビのようなニュアンスがでがちであるが、最良の造り手を選ぶなら、これほどまでに味わい深く、しかもたっぷりとした熟成感を味わえるから、うれしくなる。サビニー・レ・ボーヌがおいしいと、俄然食卓も盛り上がり、比較的コストパフォーマンスにも長けているので、何とも心も豊かになるから不思議である。 ドメーヌ・ルイ・ジャドの実力を1996年のサビニー・レ・ボーヌに発見すると、さすが大手が気合を入れると違うなあと実感したりする。ドメーヌ・ルイ・ジャドは比較的どこででも見ることが出来るため、今ひとつありがたみに欠ける面も否定しにくいが、流通経路がしっかりと確認とれるなら、これほど外さないワインもあまりなくさないから、要チェックである。 なお、ドミノードは、ジャロンの畑の旧名で、地図上では探せないが、サビニー・レ・ボーヌの優良畑のひとつである。 以上 |