ボングラン | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年01月24日 | |||||||||||||||||||||||
<マコン・ビラージュ キュベ・ボトリティス 375ml> 食後によく冷やして抜栓後すぐ小ぶりのカットグラスへ。やや黄緑色を配する透明感のあるゴールドは、ラ・プティット・シェーズさんの光を浴びてゆらゆらと輝いている。香りは、やや閉じ気味で、それでも甘いピーチやアプリコットのニュアンスがあり、ハーブチックな装いも感じられる。口に含めば、軽やかに甘く、チャーミングな味わいが好印象。ソーテルヌほどの重みのある甘さでもなく、ドイツ系の酸のシャープさでもなく、華やか系の独特の味わいだ。甘みにはくどさが感じられず、抜けのいい後味も好印象。シャルドネ100%からつくられた貴腐ワインのちょっとした不思議な味わいに、ちょっとしたサプライズもあるから面白い。ただし、やはりソーテルヌでもなくドイツでもない、どっちつかずの中途半端さは否めず、シャルドネから造られた珍しいブルゴーニュの貴腐ワインという紹介のされ方がどうも的を得ているとも思われるが、この味わいを知っているとホームパーティでの後半の盛り上がりは約束されたも同然なので、ぜひ一度は試してもらいたい味わいである。 このワインは、一昨年末にブルゴーニュ合宿として、直接ボングランを訪ね、当主のジャン・テヴネ氏よりサイン入りで分けてもらった逸品で、某女史からの持ち寄りワインとして試飲させていただいた記念品。この場を借りて感謝と共に、あの日から1年以上の歳月が流れているのかと思うと、感慨もひとしおだ・・・。 なお1999年2月に新しいAOCヴィレ・クレッセが誕生し、従来のマコン・クレッセは、ヴィレ・クレッセに変更になったが、当ワインは甘口のためAOCの必要条件を満たせず、マコン・ビラージュとしてリリースされている。(1994,1995も現地や浜松でテイスティングしたが、そこにはマコン・クレッセと表記されていた)。 http://www.bongran.com/index_principal.htm 以上 |