ベルナール・デュガ・ピィ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年02月05日 | |||||||||||||||||||||||
<ブルゴーニュ> 抜栓後すぐINAOグラスへ。鮮やかなルビー色が輝いていて、これはおそらく照明の影響によるものだろうと推測される。やや抜栓温度が低かったことも影響してか香りは閉じていて、しばらく猶予が必要な印象だ。口に含めば、ミネラル感たっぷりの味わいで、酸味がやや前面に出てはいるものの、うまみものっていて好印象だ。時間が経過するにつれて徐々に香りも開いてきて、カシスやブルーベリー系の香り立ちが際立ってくる。フランボワーズなどの赤系果実も感じられ、果実味たっぷりの充実ぶりだ。タンニンも嫌味なところがなく、舌を刺激する酸とのバランスもいい。このクラスを考えるとボリューム感は結構あり、余韻もそこそこ長く、デイリーに飲むにはやや高いが、大変おいしいブルゴーニュワインである。 今宵は特上ロース肉にあわせてみた。ロースのミネラル感とワインのミネラル感が見事にマッチし、いい肉にはデュガ・ピィがよく似合うようである。タレやソースでごまかした肉ではなく、脂の乗った肉そのものにデュガ・ピィを合わせることができるならば、大地のミネラルを連想させる共通項に、ちょっと感動したりする。 今宵の出会いに感謝である。 以上 |