シャトー・ラトゥール・ア・ポムロール | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年03月23日 | |||||||||||||||||||||||
<シャトー・ラトゥール・ア・ポムロール> 抜栓後すぐリーデル社ボルドーグラスへ。お洒落なキャンドルライトのため色合いは不明だが、濃いボルドーレッドの様相だ。抜栓直後の影響からか、湿った土壌香とジビエ系の動物香が支配的で、ワインを飲みなれていないと、かなり抵抗感がある香りかもしれない。しかしこの香りに慣れてくると、たまらないワインワールドに一歩足を踏みこんだまま抜けられない自分に気がつくことだろう。ブラックベリーやチェリーのような果実香も豊かで、バニラやコーヒー、カカオチックなニュアンスもあり、幾分スパイシーさもあるようだ。口に含めば、滑らかでふくよかなボティ感が心地よい。ビロード系の滑らかさに豊かな果実味が加わって、たいそうおいしいワインである。余韻も長く、メルロのおいしさを知るところである。1997をして優しくもしっかりとした味わいに、静かな夜は更けていくのであった。 今宵はワインセミナー終了後に、知る人ぞ知る神楽坂の某名店系ワインバーでグラスワインとして楽しませていただいたが、終電間際(というよりも電車が遅れていなければ、アウトのタイミング・・・ふう)だったため、ちょっと駆け足気味で、もう少しゆとりを持って楽しみたかった逸品だ。ピノ・ノワールとはまた違ったメルロの魅力を楽しみつつ、素敵な出会いとおいしい食空間に感謝なのである。 以上 |