シャトー・ギロー | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年03月25日 | |||||||||||||||||||||||
<シャトー・キ゜ロー 辛口> セラーから出して抜栓後すぐISOグラスへ。緑含みの透明感のある金色。香りには、レモンなどのフレッシュな果実香があり、いわゆるソービニョンちっくな香りが満ちていて、カシスの芽といわれる青っぽさが特徴的。そして驚いたことに桜桃というよりは、桃の缶詰のシロップに似た甘くクリーミーな香り立ちに、ちょっと幸せモードである。ただ油断をするといわゆる猫のおしっこ系の不快感も漂わせるところに一抹の不安があったりするが、それもまた一興なので、そう心配することもないだろう。口に含めば、すっきりした酸味が、食欲を増進させ、うまみも程よくのっている。上品な味わいは、ケバクない分食欲をそそり、余韻はそれほど長くないが、このワインの価格を考えると、大満足の逸品だ。 ただ、残念ながら時間と共に桜桃系の香りは、猫系の香りの陰に隠れてくるので、個人的には冷やし目の温度で抜栓後すぐ楽しんだほうが、このワインをおいしく堪能出ると思ったりする。 このシャトー・ギローはソーテルヌの甘口ワインとして第一級に格付されているが、今回の辛口ワインは初めて市場で見かけたもので、物珍しさからちょっと試してみたりした。1000円台前半の価格にして、かなりのコストパフォーマンスを発揮していると思われ、お気に入りの一杯に追加しそうな勢いである。そしてブルゴーニュ魂も実はこのシャトーは数年前に訪問していて、あの時の情景がふと浮かんでくるから幸せだったりもする。なつかしいなあ、である。 なんだかボルドー続くなあ・・・。 以上 |