シャソルネイ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年05月27日 | |||||||||||||||||||||||
<サン・ロマン スー・ロッシュ> 抜栓後すぐ、なぜかリーデル・ボルドーグラスへ。シャソルネイらしい気持ちにごり気味の薄いルビー色。香りは華やかで、気持ち燻し気味の果実香が心地よく、うっすらとした還元香もそれほど気にならなかった。口に含めば穏やかな癒し系の味わいで、非常に分かりやすく、うまみのたっぷり乗った味わい。干しイチヂクから梅鰹へいたるグラデーションも面白い。すでに熟成モードに突入していて、これから穏やかに枯れていくのだろうかと想像するのも悪くない。余韻はそれほど長く、決して情報量も多くはないが、しかし安らぎすら覚えるこの優しい味わいには、肩の力を抜いてゆっくりと楽しみたい風情があるから不思議だ。 ただ後半は少し体力不足を感じたりするので、抜栓したら早めに飲みきったほうが、幸せのままの時を過ごせそうな気がする。 今宵の出会いに感謝である。 以上 |