ジャン・ラフェ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年06月11日 | |||||||||||||||||||||||
<特級クロ・ド・ヴージョ> 抜栓後すぐ、リーデル社ワインシリーズ・ブルゴーニュグラスへ。透明感のある明るいルビー色で、穏やかな色合い。赤系果実をベースに、熟成モードも見え隠れし、干したイチヂク香やうっすらとしたなめし皮のニュアンスが心地よい。口に含めば、いわゆるジャン・ラフェ節が前面に出ており、優しい穏やかな味わいが、ほっと一息的である。ミネラリーな味わいは、余韻こそ短めなものの、うまみ成分もにじみ出て、なかなかの味わいだ。2000年にして早くもピークを迎えたような、そんな力の抜け具合が気持ち気にかかるものの、これから夏に向けて、ヘビーな赤ワインが遠のくなると想像するに、このクロ・ド・ヴージョがあれば、疲れた体を優しく包み込んでくれそうな気配も感じたりする。 特級ワインに期待する重量感やコクには少しばかり距離を置きつつ、穏やかな味わいに、気持ちもほっとさせられる。もう少し余韻が長ければいいのになあと思いつつ、ジャン・ラフェがある夏もまた、よしだろう。 キュベ・ノースバークレイ・バージョン。 以上 |