アリス・エ・オリビエ・ド・ムール | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年07月18日 | |||||||||||||||||||||||
<アリゴテ> 少し冷やして、抜栓後すぐINAOグラスへ。白濁系のうすい金色(ノンフィルターで清澄もしていないためだろう)。香りは閉じていて、ハーブチックなニュアンスを持ちつつも、ややサービス温度も高かったことから、もう一度冷やしなおしつつ、口に含むと、クリーミーさのある優しい味わいで、それでいてアリゴテらしいすっきりとした鋭角的な酸味が印象的。アリゴテらしい酸味から来る清涼感がいい感じのワインである。ただ余韻云々を語るには、ワインのカテゴリーも違うだろうということで、きりきりに冷やしてすっきり爽やかに飲み干したい逸品だ。 エチケットにはワイングラスをロープで引っ張るおちゃめなイラストが描かれていて(Ligoterは縛るの意 Aligoteアリゴテとの駄洒落系?)、最近この手のワインを飲む機会も増えてきたなあと笑いつつ、夏向きのさっぱりとしたテーストに、これはこれでポジションがあるような気がするから面白い。そして裏ラベルをよくよく読めば、2003年にして今年の秋までに消費してねとの注意書きがあったりする。 このワインはシャブリ近郊の畑でアリゴテを醸造して造られている。そういえば、シャブリもブルゴーニュの一部なんだと(車で行くとコート・ド・ニュイからは結構遠いが・・・)、AOC上からも確認できたりするのも一興だろう。シャブリのキメリジャン土壌のテロワールにアリゴテの品種の個性が重なる時、ちょっとした好奇心もくすぐられ、なんとも愉快になるワインである。 今後各誌で取り上げられるのかなあ・・・。 以上 |