フィリップ・エ・ヴァンサン・レシノー | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年07月18日 | |||||||||||||||||||||||
<ニュイ・サン・ジョルジュ ダモード> 抜栓後すぐINAOグラスへ。かなり濃い目のルビー色。香りにはインパクトがあり、チョコレート、バニラ、焦がし香、黒系果実のニュアンスが勢いよく現われてくる。2002年にして早くも焦がし香があり、思わず背筋を正したくなったりする。口に含めば、非常に滑らかで、シルクのごとき味わいにしてタンニンも丸く、嫌味なところが全くない。酸味のバランスも馴染みよく、辛口の中にうまみ成分が相当感じられる。すでに今飲んで絶妙に美味しく、それでいて長期にも熟成させても面白い逸品の予感が節々から感じられるから、凄いかもしれない。余韻も長く、熟したジャムのニュアンスを持ちながら、球体のごとくの味わいを感じさせ、思わずブラボーと呟きたくなる逸品だろう。 やはり2002年のレシノーは凄い。樽から飲んだときの濃縮感そのままに、日本で味わえる喜びに浸りつつ、幾分濃い目のテーストが某アメリカ人の好みにも嵌っているような気がして、妙に納得できたりもする。すばり買いでしょう。 ちなみに2002年のビンテージ評価として醸造責任者のヴァンサン氏は、自身の醸造歴の中で最高傑作と位置づけている。(2004年春の某氏らとの合宿でのインタビューより) ご提供いただいた某氏に感謝である。 以上 |