ジョセフ・ロティ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2004年07月18日 | |||||||||||||||||||||||
<ジュブレ・シャンベルタン シャン・シュニー> 抜栓後すぐINAOグラスへ。かなり濃い目のルビー色。香りは2001年ビンテージに散見される硫黄臭はあまりなく、黒系果実を中心にシックなまとまり感がある。口に含めば、媚びない果実味が豊かで、クラシカリーな味わい。2001年の多くがそうであるようにデカンタが必要かもしれないと思いつつも、硬さのとれた端整な味わいは、その必要性をやんわりと否定し、すでに美味しくいただけるテーストに、意外感もあったりするから面白い。全体的に、特級シャルム・シャンベルタンの隣を意識するほどにはコンパクトさは否めず、しかしこれは村名畑であることをかんがみれば、納得しうる味わいでもあるところが、いとおかしである。やさしくも乾いた土を想像させる味わいと心もち男性的なニュアンスとしっかりとした果実味のバランスも面白く、派手さはないが、堅実路線系の安心感があるワインであろう。大人なビターな味わいでもある。 ちまたでは2002年ビンテージの評価が高まりつつ、2001年は忘れがちなビンテージの様相を呈しているが、じつはちゃんといいワインがあるから、人々の目が2002年に集中している今こそ、ひそかに買い集めるのも悪くないかもしれない。(2002年を買い集めたあとに、余力があれば2001年の隠れ系銘醸ワインを捜すという手もあるが・・・) ご提供頂いた某氏に感謝。 以上 |