ジャン・ラフェ
試飲日 2004年07月19日
場 所    静岡某所 
照 明 白熱灯?
種 類 フランス ブルゴーニュ地方赤ワイン
生産者 Domaine Jean RAPHET (Morey-St-Denis)
Vintage 2000
テーマ 名品の可能性
ワイン CHARMES-CHAMBERTIN Grand cru

<シャルム・シャンベルタン キュベ・ノースバークレイ>
 
抜栓後すこし待ってリーデル・ブルゴーニュグラスへ。色合いは薄目で、赤いルビーの色合いが程よく抜けたような感もある。香りは赤い果実をベースに、そこに干しイチヂクと燻したニュアンスが加わり、ボワッと来る勢いと共に、熟成モードが心地よい。口に含めば、滑らかでうまみの塊系の味わい。癒し系と表現しうる味わいは、それでも自然派のそれとは一線を画しつつ、穏やかな味わいが醸しだされている。余韻も長く、「これはうまい」と思わず、こぼしてしまうほどの美味しい瞬間が楽しかったりする。

 いやいや、すばらしい。薄い色合いからは想像しにくいうまみ成分の塊に、これぞブルゴーニュ魂と目を閉じて頭をゆっくりと縦に振りつつも、燻し香がいつまでも続きなめし皮のニュアンスまで出てくるころには、鳥肌も立つというものだ。

 このワインは幸運にも前々日にも神田某所でテイスティングしていたが、そのときとは微妙なニュアンスを変えつつも、薄いのに濃縮している不思議さに、思わずグラスを握る右手にも力が入るというものだ。

 2000年のブルゴーニュは今とても美味しく、この暑さが峠を越えたころに、たっぷりと楽しみたいと思ったりする。極上のひと時に感謝である。


以上
 


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