ドメーヌ・デュ・ぺゴー
試飲日 2004年08月12日
場 所    ル・ゴロワ 
照 明 不明
種 類 フランス コート・デュ・ローヌ地方赤ワイン
生産者 Domaine du Pégaü (france)
Vintage 2000
テーマ 大塚ワールドと共に
ワイン Châteauneuf du Pape cuvée réservée

<シャトーヌフ・デュ・パプ キュベ・レゼルベ>
 
抜栓後少し待って、ボルドーまたはシラー用のグラス(仕様不明)にサービスされる。色合いはやや濁り系が入ったルビー色でエッジにムラサキは見られなかった。香りは穏やかで、黒系果実のニュアンスに、茹でた小豆香が加わり、白い胡椒やローストした肉のニュアンスもある。派手さはないが、複雑で、なかなかいい感じの香り立ちである。口に含めば、するりと優しい癒し系の味わい。何の抵抗もなく穏やかに飲み込むことが出来、丸いタンニンや程よい酸味のバランスも心地よい。しかし、このワインは飲み込んで後に、グイッとせまってくるものがある。そう、アルコール感が強いのだ。13.5%と表記されているが、この酒っぷりのよさとも表現したい強さは、口当たりがまろやかだっただけに印象に残りやすく、そのために少し多めに飲んでしまったことを幾分後悔させそうなところが面白い。なんか酔いそうな予感がして、長い余韻とあいまって、無事帰宅できるか不安になりつつ、その分、少し長めに食後のコーヒーを楽しめそうな感じである。

 別の表現を用いるならば、このシャトーヌフ・ド・パプは滑らかに穏やかに体内に入り込み、そしてグイッと体を持ち上げるパワーを持っている、ということになるだろう。ぺゴーのワインは、ブルゴーニュ魂的には、コート・デュ・ローヌ地方のワインの中にあって、実は密かに楽しみにしているワインのひとつである。

 そして、今宵はなにより大塚シェフの自慢の肉料理との相性もよく、料理とワインのマリアージュを大いに楽しむことが出来、大変ハッピーだった。ちなみにパーカーズポイントは93-96と高めで、パーカーの好みがこんな感じなのかと理解でき、しかしそれでいて価格はレストランで飲むことを考えれば、低く抑えられているので、ちょっとお勧めの一本である。

 (13種類の葡萄品種をブレンドしていいシャトーヌフ・デュ・パプにあって、ペゴーのキュベ・レゼルベは、グルナッシャ75% シラー20% その他5%らしい)


以上

 


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