メオ・カミュゼ
試飲日 2004年09月17日
場 所    ロンフウホン
照 明 シャンデリア
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC赤ワイン
生産者 Domaine MEO-CAMUZET (Vosne-Romanee)
Vintage 1988
テーマ メオ・カミュゼはちょっと高い・・・
ワイン Vosne-Romanee 1er cru Les Chaumes

<ヴォーヌ・ロマネ1級 レ・ショーム・>
 抜栓後すぐリーデル・ブルゴーニュグラスへ。ガーネット系の熟成モードたっぷりの色合いで、香りはサービスの森田氏指摘の通り閉じていて、枯葉や紅茶のニュアンスが感じられるが、ここはじっくりとたっぷりと楽しみたい。口に含めば、滑らかな上品な味わいで、力強さはなく、(かの特級ラターシュに隣接するといえども、そもそもこのアペラシオンには、力強さはなく、隣接する1級クロ・デ・レアのニュアンスの方に近い(某有名ドメーヌ当主の談))、女性的な奥深い味わいを醸しだしている。うーん。しかし、いずれにしても、まだ開けられることを想定していなかった味わいで、愛想はあまりないようだ。おまけに味わいに力強さを持たないために、デカンタはちょっと勇気が必要で、氏指摘の通りグラスの中で育てるのが一番のようである。

 そうこうしている間に、時間は経ち、むむむ、となってきた。ようやく本領を発揮しようかと重い腰を上げたようなニュアンスが面白くなってきたのだ。乾き気味の土のニュアンスに、アジア系のスパイスも重なり、そして本枯れ系のカツオ風味に象徴されるお出汁系の味わいが現れ、飲み込んでからの充実感も心地よかったりする。じっくりと急がず開いたその味わいは、かなりの美味しさを飲み手に提供してくるのだった。うまいですね。

 そもそもメオ・カミュゼは若いうちはその硬さが特徴的で、なかなかに美味しく飲むのは知恵も必要だが、10余年の時を経ても尚、その難しさは顕在であるものの、ふと油断させた隙に美味しく飲めるので、熟成の妙も面白かろう、である。

 うまいが、もう少し安いと嬉しいのになあ・・・。


以上

 


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