シャソルネイ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2005年01月22日など数回 | |||||||||||||||||||||||
<サン・ロマン コンブ・バザン> シャソルネイのサン・ロマンは、大のお気に入りワインとして昨年は相当の数のボトルを抜栓したが、今年に入って、ちょっとした異変?が気になるのでレポートしてみたい。 半年前は、ミネラリーでトロピカリーな味わいがハッピーワインの様相を呈していたこのワインだが、ここへきての味わいの変化が気にかかっている。ワインが明らかに酸化傾向にあり、ワインの表面を焼いたようなニュアンスに、ちょっとびっくりなのだ。今までの経験からして白ワインの多くは、3ヶ月も経つと別の表情を見せることが多く、今回もその範疇といえなくもないが、昨年はこのワインを紹介すると皆、笑顔になっていたのに、近頃は眉間に皺もよりがちで、どうも思うようなハッピーさを演出できていなかったりする。 この印象は、酸化防止剤未使用のため、還元状態でボトリングされたワインが、ここへきてボトルネックの僅かな空気の影響を受けて酸化状態に突入したのではないかと思うほどで、今後このワインがどういう道筋を辿って熟成していくのか、大変気にかかるところである。色合い的にはまだ褐変しているといったレベルではないが、油断すると舞ってしまう澱にまみれて、どことなく色合いにも酸化の気配も漂っているから微妙である。 かつて万人受けした美味しいワインが、明らかに変わろうとしている。それがどう変わっていくのか、いいように熟成してくれる方に期待したいと思いつつ、自然派ワインの今後がとても気になるから、ちょっとこの機会に纏め買いしたくもなる。なお今回のボトルは従来楽しんできたものと同じロットのため、保存環境の差はなく、白ワインの酸化という大いなるテーマにますます興味も津々なのである。 なお、同じ自然派でもルフレーブのビアンヴニュ・バタール・モンラッシェには、シャソルネイに見られるような酸化のニュアンスはなく、酸化防止剤の有無の影響など、ちょっとデータも集めてみようかと思ったりもする。 以上 |