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試飲日 2005年02月05日 | |||||||||||||||||||||||
<特級ラ・ターシュ> 室温に戻してから抜栓後少し待ってINAOグラスへ。ガーネット色の美しい色合い。香りにはパワフルさを持っていて、妖艶なニュアンスとともに、さすがラターシュと思わざるをえないオーラに包まれていく。口に含めば、まだまだ硬さを残す味わいで、黒系果実のコクのある奥深い味わいが印象的。ラ・ターシュのパワフルな印象を持たせつつも、それでもケバクならない官能的な味わいに脱帽である。余韻は長く、今後10年20年30年は熟成するであろうと思われる酒質の高さに、凄みを感じざるをえない。こうなってしまえば、いつ開けるかは飲み手の好みの領域だろう。出会ったときが飲み頃かと思われる。 ちなみにロブマイヤーのNo.3グラスに注ぐと、黒系果実のボリューム感がうまい具合に表現され、格段の美味しさが提供されるが、おなじロブマイヤーでもブルゴーニュグラス(通称ミュジニグラス)の方では、奥に隠れがちな赤系果実の魅力を引き出しつつも、若干バランスが悪くなり、グラスの妙の楽しさも印象に残ったりした。 ラベルに残るマダム・ルロワのサインが、ワインの歴史を感じさせる逸品だったりもする。今宵の出会いに感謝である。 以上 |