メオ・カミュゼ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2005年02月05日 | |||||||||||||||||||||||
<ヴォーヌ・ロマネ1級オー・ブリュレ> 室温に戻してから抜栓後INAOグラスへ。ガーネット含みの黒系果実を色濃く残す美しい色合い。香りには複雑な妖艶さがあり、カシスやベリー系の果実に加え、アジアンスパイス、なめし皮、カカオ、紅茶などのニュアンスが極めて上品に香っている。口に含めば、メオ・カミュゼらしい堅さはほとんどなく、丸みを帯びたタンニンと程よい酸味のバランスもよく、優しいうまみ成分がたっぷりと乗っていて、何とも優雅である。余韻は長く、夢心地なひと時がとても至福に満ちている。うまい。口惜しいくらいに、うまい。時間と共に官能的なオリエンタリックな趣が前面に出てきて、ちょっとランクが違うほどの極上な味わいを見せ付けてくる。凄いワインである。これぞヴォーヌ・ロマネ。この村特有の奥深くも一度はまったら決して抜けられない魔力に引きずり込まれてしまう、罪深い、そんな味わいである。 1995は1996の陰に隠れがちで、抜栓方法が難しいとされてきたが、10年の時を経て、なんだかとても花開いた感もあり、すばらしい美味しさが展開されていそうな予感に、心に落ち着きを持たせたくなる雰囲気がいとおかしである。 ただちょっと高すぎ・・・。 以上 |