ジョルジュ・ルーミエ
試飲日 2005年12月06日
場 所    神奈川県某所
照 明 白熱灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方赤ワイン
生産者 Domaine G Roumier (Chambolle-Musigny)
Vintage 2000
テーマ ルーミエと和食
ワイン Chambolle-Musigny

<シャンボール・ミュジニ 2000>
 室温より少し低めのボトル温度にして、抜栓後すぐにリーデル・ヴィノム・ブルゴーニュグラスへ。少し濃い目のルビー色は、美しく輝いている。意外に若々しさを持ち合わせたシャンボールは、極めてバランスのよい状態でそこに存在し、それはあたかも京都東山の風景を連想させた。そこは大自然の風景とは異なる人間の造り出した美の追求。季節は秋口、セミの声がなくなった頃あたり。ワインは、媚びない甘みをほんのりと舌に感じさせ、赤系果実をベースにしたフレッシュ感と、そろそろ熟成モードに突入しそうなしっとり感が交錯し、思わず笑みもこぼれるというもの。華やかな味わいは、それでもコンパクトな装いを持っていて、庭園の風景を連想させた。侘び、寂びに通じる世界を共通し、目を閉じればその世界に吸い込まれそうになる。滑らかなタンニンは、程よい酸味と共にしっかりと存在感を示し、気品ある味わいのアクセントとなって飲み手を喜ばす。うまいなあ。ぽつりといったその一言に、すべてを集約して、ゆったりと飲み干せば、この村が女性的なアペラシオンであることを強く意識させてくれる。
 
 和の風景に馴染むルーミエのシャンボール・ミュジニ。

 そうだ。京都に行こう。そんなことを思いつつ、一人では飲みきれないので、某氏と某氏(男ばっかりだぁ・・・)とで三等分しつつ、ゆったりと時の流れるままに和の空間で過ごしたりした。


おしまい

 


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