ニコラ・ルジェ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 200年03月07日 | |||||||||||||||||||||||
<ブルゴーニュ・アリゴテ>
久しぶりの更新です(笑) 今回のエマニュエル・ルジェのアリゴテが、某氏よりおいしくないというご意見をいただきつつ、少しだけ。今回のアリゴテはエマニュエル・ルジェの息子ニコラ氏のデビュー作ということで、知られていますが、インポーターの資料によると、マロラクティック発酵が長引き、自然の成り行きに身を任せ、想定していた瓶詰めのタイミングが相当遅れたとの情報があります。ステンレス発酵による嫌気環境において、想定外の長期熟成が、ワインに酸化還元電位を誘引したのではないかと推測されつつ、それがロブマイヤーによって強調されたのではないかと思ったりします。(ロブマイヤーは、香りをとにかく強調してくれるので・・・ううう・・・)この還元的なニュアンスが、嫌いな人には、その典型により、味わうことも厳しくなりそうで、好きな方には、取り立てて何か言うほどのものでもないような、だからワインは難しいと思うのでした。ただ、このワインを通じて、ワイン造りの喜怒哀楽にも接することができそうで、クロパラントーを将来、仕込むことになるニコラ氏の今後に大いに注目してみたいと思ったりします。 またこのワインは大阪で、ド・ムールとコシュ・デュリのアリゴテと比較試飲をしてみました。ロブマイヤー・グラスVを3つ並べて、いっせいのセで。(しかもブラインドで・・・)シャルドネに陰に潜みがちな、アリゴテを、自然派からのアプローチ、巨匠の樽使いの妙、そしてニコラ氏の還元状態という、三者三様の味わいが、個人的にはとても面白いテーマだと思ったりしていますが、さすがにアリゴテ三連発は、しばらくはいいかなと思うのでした。ブラインドのため、いろいろな意見や感想が聞こえつつ、まさかのアリゴテ三連発に、どうもすみませんです(笑) 今度デカンタージュをして、この還元状態からの突破を目指してみます。 おしまい | |||||||||||||||||||||||