フィリップ・パカレが日本ではブレイクしているようだが、飲み方が難しいといわれるパカレのワインについて、飲み方を変えると味わいがどうなるのかを確かめる壮大な(?)実験を某所にて試みてみた。
用意したワインは、2002年ビンテージのポマール3本。
前日(22時間前)に抜栓してそのままにしたバージョン。
2時間半前に抜栓しデカンタージュしたバージョン。
直前に抜栓したバージョン。
パカレ自身はワインに含まれるガスを抜くためにもデカンタの必要性を説いていて、その結果は、どうなるか興味も津々だった。普段はブラインドテースティングはしないことにしているが、今回ばかりは例外的にINAOグラスをテーブルに30脚並べ、いっせいにサービスして参加者10名に配ったのだった。何がどう違ってくるのか、または同じなのか・・・。
その結果は、いかに。
痛恨のブショネ → 検証不能。
ブショネは抜栓直後のものが程度がひどく、これは誰の鼻にも顕著で、痛恨の一撃。そして程度の差こそあれ、残りの二本にも疑いが持たれ、試行は違う方向へと推移してしまったのだった。(それはそれで面白かったが・・・)。また、残りの二本に関しては軽度のニュアンスのため飲料には問題なく、ビミョウ、というのが最もその場の雰囲気を表しているような気もする。
ワインはコルク栓を使用している以上、現状ではブショネの問題は回避できず、やむを得ないこととは思いつつ、何とかしてもらいたいなあと思うのだった。(また事前のチェックをもっと徹底しようと心に決めつつ、次に飲んだワインが美味しかったので、許してもらえたことにしてしまったりした)
パカレをしてもブショネは回避できず、むむむ、なのである。
飲み方の違いはまた違う機会に、いろいろ検証してみよう。
おしまい
なお今までに飲んだポマール2002には(たしか4,5本くらい)、ブショネの傾向は感じられなかったので、
たまたま運が悪かったと推測している。
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