去る8月8日、9日と二日連続で、某女史の絶大なるご協力を頂戴しつつ、「ブルゴーニュ魂 in Osaka 夏の陣」と題したワインセミナーを開催しました。関係各位に大感謝とともに、その時の模様などを少し・・・(写真・・・撮り忘れました、というより撮る暇ありませんでした・・・)。
第一弾は、心斎橋のワインバー「アンフォラ」さん。前日の夜にご挨拶を兼ねて、軽く飲み、当日のお昼に、近所のおいしいイタリアン「ゴロージィー」さんで、おいしいランチを食べつつ(ていうか安すぎ !!!)、セミナー終了後の深夜遅くに反省会をかねて、カウンターで楽しいひと時を過ごさせて頂きました。この場も借りてお礼申し上げます。
アンフォラさんの会には、関西のワイン関係の方々にお集まりいただき、プロフェッショナルな企画として、日本ワインとブルゴーニュワインのうまみに迫ってみました。テーマはブルゴーニュにおけるグラスの妙と話題の日本ワイン。ご挨拶を兼ねたテーマでした。
(ワイン)
2006 甲州万力山 金井醸造場 (ロブマイヤーで)
2006 甲州万力山 金井醸造場 (唐津焼で)
2005 キザン・シャルドネ 機山洋酒工業
2005 キザンセレクション赤 機山洋酒工業
2002 ブルゴーニュ セラファン
2002 ブルゴーニュ クロード・デュガ
1995 ジュヴレ シャンベルタン ドニ・モルテ
(グラス 各1客ずつ/人)
ロブマイヤー・バレリーナ・ブルゴーニュ
ロブマイヤー・バレリーナ・グラスV
リーデル・ヴィノム・ブルゴーニュ
唐津焼 隆太窯 中里隆 南蛮コップ
金井醸造場の甲州を唐津焼とロブマイヤーで比較試飲。同じワインが器を替えることによって異なる味わいを表現する様を一緒に確認しました。癖のある香と不思議な色合いがロブマイヤーで確認されつつ、唐津焼では秋田名物の「いぶりがっこ」系の香が、鼻腔をくすぐり、好きな人には好きな味で、苦手な人には苦手な味わいとして確認されました。個人的には、万力山の不思議な魅力を共感することに、けなげな喜びを感じていたりします(笑)
つづいて大阪の大学を卒業された土屋ご夫妻の機山洋酒工業からヨーロッパ系品種をふたつ。金井さんとはまったく違う味わいに、ロブマイヤーが威力を発揮しました。個人的には好きな味わいなんですが、どうだったでしょうか。ただし誠に残念ながらすでに終売しているワインにつき、来年五月の2006年ビンテージ発売(予定)まで入手できないところが、辛かったりします。しかし、キザンの味わいを知ることは、今後日本のワインと付き合っていく上で、とても大切なことと信じて、お試しいただきました。
そして、後半はブルゴーニュの飲み比べ。セラファンとクロード・デュガの比較を、ロブマイヤーにて。同じロブマイヤーでもグラスの形状によってその味わいを変える不思議を体感していただきつつ、ワインのポテンシャルを前面に押し出して、ブルゴーニュワインの楽しみ方のヒントになっていれば、うれしかったりします。某氏いわく、「セラファンでサプライズがあった」とのこと。しかしながら、ロブマイヤーは、慣れるか、諦めるか(笑)、ある意味決心にも似た一山を超えなければ、使い勝手も悪く、即戦力としては絶望的ですが、私が信じた味わいを体感していただければうれしいです。三つのグラスで三つの味わい。不思議ですね。
そしてメインの1995ジュブレ・シャンベルタン。いとしのドニーに敬意を払いつつ、ピノ・ノワールの甘酸っぱい記憶を共有させて頂きました。すでに12年経っているため、グラスによる違いというよりも、グラスVが奏でる音を確認して頂きました。
大阪での第一弾ということもあり、カウンターで横一列だったということもあり、またほとんどの方とは初対面だったこともあり、前半は緊張モードで進行してしまいましたが、ようやく慣れるころには、終了時間も迫るという現実に直面しつつ、何かしらのヒントになっていれば、うれしかったりします。
大阪から何かを一緒に発信したい。そう思います。
で、次回は、違うテーマでもって、もっとワインの不思議に迫りたいと思いますので、今後とも大いによろしくお願いします。(関東と関西のワインに対する視線の違いや温度差を見極めつつ、ワインの奥深さに迫りたいですね)
おしまい
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