先日、フランス某所で、現地で活躍する日本人のワインのプロとワインを酌み交わしたとき、ワインの評価の話になり、大いに盛り上がってしまった。(中略) で、ワインに酔いつつ、ワインを楽しみつつ、一つの結論がうまれた。名づけて、三段階評価法。それを私なりに紹介すると・・・。ワインは三つに分けて、それぞれに楽しめばいいじゃないかと思いつつ・・・。その三つとは、
「うまい」
「普通」
「無理」 (某氏はブショネと発言したが、もう少し範囲を広げたいので・・・)
ワインを三つのカテゴリーで評価すれば、その食卓は大いに盛り上がったり、がっかりしたり、とくに何事もなかったかのように淡々と食事が進んだり・・・・。ワインを食卓のど真ん中に置くのではなく、楽しい食事のための一つのアイテムと位置づけるなら、ワインの評価は三つで充分だと思ったりする。
「うまい」 = はっと、ワインに関心が集中するワイン
「ふつう」 = 食事を彩るワイン
「無理」 = ブショネなど欠陥のあるワイン、葡萄以外の果物で作ったワイン、飲みたくないワイン
個人的に「無理」なワインはたくさんあったりするところが、つらいところで(笑)、これを一つずつ紐解くと、かなりの数の友達や業者さんをなくしそうなので、ここは大いに割愛しつつ(爆)、ふと気がつけば、ロブマイヤーのパワーは、この三つのカテゴリーに鋭く関連してくる事実を意識したりする。それは、つまり・・・。
「ふつう」のワインをロブマイヤーで楽しむと、かなりの確率で「うまい」ワインにグレードアップし、「うまい」ワインをロブマイヤーで楽しめば、「っうまい」ワインになったり、「ー。うまい」ワインになったりするところが面白い。ちなみに「っうまい」は、香りのインパクトの強さと味わいのバランスに長けたときに発し、「ー。うまい」は、余韻の長さに、しばし時を忘れつつ・・・というときに発しやすい言葉だったりする(強烈な自分調べですが・・)。
そして「無理」なワインは、ロブマイヤーに入れると、「ふつう」のワインになるのかと思いきや、さにあらず。何故に無理なのかが、鋭く表面化され、ワインの理解に一役買ってくれるからありがたい。ブショネやフェノレなどのオフフレーバーなどが強調され、そのワインがなぜに無理なのかがわかってくるから面白いのだ。
そんなわけで、ワインを「うまい」「普通」「無理」とカテゴライズするなら、なんとなく健康的にワインが楽しめそうな気がする・・・・。残念としか言いようがないほどに、極めて高くなってしまったブルゴーニュワインとシャンパーニュそして日本ワインの「うまい」比率の高さを背景に、ワインの評価は、三つくらいがちょうどいい・・・細分化すればするほどに・・・ハッピーな食卓は、遠ざかり・・・・。そんなことを思いつつ・・・。「うまいワイン」をご案内したいと思うこのごろだったりする。
おしまい
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