千葉を巡る冒険 (2003/08/06)

 
 先日、千葉県佐倉市でのセミナーを終えて、そのまま印旛沼の国際花火大会へとなだれ込み(会場の外に出たら、そこはベスト・ビュー・ポイントで、空一面の花火の乱れ打ち状態だった)、楽しい宴が始まった。(中略)。そして9時過ぎ、2万発もの大花火大会は終了したのであった。

 我々一行は今宵の宿泊先まで車で移動しようとするが、大渋滞にはまってしまい、なかなか抜け出せなかった。花火大会は9時に終了したが、ある程度の渋滞を予想していたので、あれやこれやで11時過ぎまで待機したにもかかわらずである。深夜にもかかわらず全く車は動かない。なぜだ。信号が変わってもびくりともしない道路事情はどうなっているのだ。怒りにも似た感情を抑えつつ、よくよく観察するとあることに気がついた。

 渋滞の原因である。それは主に三つあるように思われた。ひとつは、T字路の多さだ。東関東自動車道を佐倉インターで降りて、セミナー会場兼花火見学ポイントに着くまでに、いったいいくつT字路はあっただろうか。昼間の風景が思い起こされ、T字路で必ず車が停車する必然を憂いたりした。どうやら目の前の渋滞も、T字路がふたつ重なっているためらしかった。そして第二点目として、右折レーンがないことだ。片側一斜線の細い道が続く中、多くの交差点に右折専用レーンがないのだ。誰か一台でも右折しようとすると、後続車は待機を余儀なくされ、しかも対向の直進車の多さには目を見張る。しかも道が狭すぎて右折車をかわせない。一見するとこのあたり(佐倉)は、切通しも多く、道そのものが細く曲がりくねっているので右折レーンが作れないらしい。そして最後に幹線道路がないことだ。助手席の某氏によれば、神奈川県で言うところの国道1号線(昔の東海道)や国道246号線、国道129号線のような道がないようなのである。道が悪い。高速道路以外に幹線道路はないよと、某氏は眠たそうな表情を浮かべて私に解説をしてくれたりした。

 千葉といえば、東京の隣。成田空港を抱え、交通の要所のイメージが強かったが、実際に一般道を走り抜けると、意外な盲点に気がついたりした。千葉(佐倉から成田にかけて)は渋滞の名所だったのである。国際線の玄関口としての千葉だけではなく、高速道路を一歩降りれば、道路事情を巡るいろいろな事情が垣間見られ、これもまた一興なのである。

 しかし、かくいう神奈川県某所の我が自宅周辺も(夏場は特に)渋滞の名所になるので、何とかしてもらいかたったりする・・・。新湘南バイパスと西湘バイパスの連結が急がれたりするこの頃なのである。


おしまい


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