「白い巨塔」 (2004/01/28)

 
 フジテレビ系列で放送中の「白い巨塔」が、面白い。毎週欠かさずビデオに録画して、繰り返し見たりするのもどうかと思うが、ついつい見てしまうほど、面白いのだからしょうがない。

 山崎豊子の名作「白い巨塔」は、ずいぶん前に田宮二郎主演で映画とドラマになっているが、今回のバージョンは、脚本家井上由美子の力量が発揮されていて、原作とは違ったタッチで描かれており、かなり面白い。原作も文庫本で全5巻の大作だが、読みやすい文章と小気味よい展開についつい読みふけってしまったりする。

 原作が良くて、脚本が良いと、ドラマはすばらしく面白いと実感する。毎週木曜日が待ち遠しく、本屋に寄っても、ペラペラペラと適当な巻を手にとっては捲る自分に気がついたりする。前回のクールでは、史上最強の裏番組があったために、どっちを見ようか迷ったりしたが、今回は落ち着いて見られるから不思議である。そういえば、その裏番組に出ていた俳優も、こちら側に出ていたりするが・・・。

 私は、里見助教授がどうも好きである。「なあ。財前・・・。」と語りかけつつ、相手にされない江口洋介のはまり役ではなかろうか。噂では、里見助教授の偽善ぽさに嫌気をさす人がいるというが、まあ、ひとそれぞれ感想は違うもんだなあと思いつつ、それはそれとして、NHKの大河ドラマ「新撰組!」では坂本竜馬がたびたび登場するが、そばを食べつつ、竜馬の口から「なあ。財前・・・。」という台詞が出てこやしないかと、ハラハラしているのは、多分私だけだろう。


おしまい (何が言いたいのか、書いてる本人もよく分からない・・・す)


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