ケミカルと新製品開発の狭間で (2005/12/06)

 
 最近は、車で出かけることが多く、しかも一般道を3-6時間くらい平気で運転するもので、コンビニに休憩がてら立ち寄ることが多い。都内では駐車場がないので、買い物だけを済ましてすぐ立ち去るが、神奈川、山梨、静岡のそこでは駐車場も広く、眠気覚ましに立ち読みなどしつつ、新製品の物色が好きだったりする。

 で、やはり凄いと思うのは、かっぱえびせんやポテトチップスの類だろう。これらの食品には、私の苦手な残存感を伴う材料が多用され、なかなか厳しいものがあるが、最近はこれを拒否していると、この国では食べるものがほとんどないことに気づきつつ、新製品開発の実力値を見るを言い訳にして、結構楽しんだりしている。

 最近のお気に入りは、カレーうどん味。

 カレー味ではなく、どこかカレーうどん味なのだろう。食後の残存感を我慢するかのように食べてみると、なるほど、あはは、これはカレーうどん味だと納得してしまうから面白い。東京駅近くのお洒落なビルにも店舗を構えるカレーうどん屋さんには、一度訪れたことがあるが、なるほど味的に共通している・・・。

 で、静岡県は、新製品の実験的なマーケットという説をどこかで聞いたことがあり、まずは静岡で試して、売れ行き好調なら全国展開するというあれであるが、なるほど静岡のコンビニには目新しいポテトチップスなどもよく並び、日本の新製品開発能力に、ひれ伏したりする。凄いと思う。○○味のポテトチップスを生協の白石さんに言わせれば、そこそこのリアリティ。そのリアリティの追求に命を掛けている人の存在も垣間見つつ、次のテーマは残存感の抹消に取り組んでいただければ、大変ありがたく、その恐怖に慄きながらも、新製品に手を伸ばしては、そこそこのリアリティを楽しんだりするこの頃である。

 これがお料理でカレーうどん風味だと、結構ドン引きするが、スナック菓子であるところが微妙な落としどころなのだろう。スナック菓子の新製品は、カレーは好きだけど、カレー風味嫌いの私としての、ちょっとした例外だったりもしつつ、あの残存感はどうしても苦手なので、一度か二度食べてればそれでいいので、まあ、そんなところである。

 おしまい


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