ランベリーの居心地 (2007/08/13) |
青山墓地のすぐ近く、閑静な住宅街に、フレンチレストラン ランベリーはありました。ランベリーの岸本シェフは、日ごろから大変お世話になっている銀座小十さんとも親交が厚く、その噂は各方面から聞き及びつつ、いままで訪問できずにいましたが、このたび、いろいろな幸運に恵まれて、いつも大変お世話になっている某氏と某夫妻とともに素敵なランチを共有させて頂きました。時は折りしも、サマーランチョンフェア。なんだか、楽しいひと時の予感です。 ランベリーをして、素材のうまみを美しく表現される味わいと察します。時に、ここは和食かな、と思わせるオリエンタリズムも私にはとても心地よく、スタイリッシュな空間デザインとキレのいいサービスに、豊かな時は静に流れます。運よく、私たちの席は天井が高いスペース。天井からまっすぐに伸びるおしゃれな照明が半地下のダイニングルームを照らしてくれました。天井が高いと、それだけで不思議と幸せになるものですね。残念ながら、今回は車での訪問だったので、ワインは飲めずに指をくわえて、数種類あるミネラルウォーターを頼みつつ、お酒がなくても楽しめる素朴な味わいに感激でした。 和の道に通じるフレンチ。 素材のうまみと、フレンチならではのソースやオイルの巧み。美しいお料理は、飛田マネージャーの丁寧なサービスと南青山の静さとの調和もマッチして、絶妙なランベリー・ワールドを展開しています。そこは閑静の名にふさわしい居心地の良い食空間。総じて今回のランチョンフェアは、和のテイストをふんだんに感じさせ、メインはきっちりフレンチの王道をいくスタイル。リゾットにお湯のないお茶漬けを連想させては、食べ手に笑みをこぼれさせ、メインの黒鮑とフォアグラ、オマール海老のグラタンで、フレンチの巧みな火加減を思う存分楽しませてもらいました。正直、かなり、うまいです。余韻で楽しませる美しいお料理。 個人的には、前菜のサラダの温度が気持ち2℃高かったことを除いて、それはまさにビンゴな味わい。デザートは、パティシエールの独創が楽しく、小さい盛には重厚な質感を、大きな盛には、さわやかな食空間を演出させ、少なそうでしっかりと食べさせ、多そうできれいに完食させる、その相対するギャップが楽しかったです。また、ダイニングルームを見渡せば、二つのテーブルからハッピーバースディの歌も聞こえてきて、とても幸せな空間にいることを感じさせてくれました。客筋もなんだか皆さんハッピーモード。素敵です。 そして思います。ランベリー・・・安い、と。この場所にして、このお料理にして、このホスピタリティにして、コストパフォーマンスの長け方がすばらしすぎです。近くにあったら何度でも通いたくなるかも。食べ飽きない、食べ疲れない岸本ワールドは、それはそれは南青山な食空間だったりします。 ところで、ランベリーには人知れず、別館があります。今回は時間と胃袋の関係で、別館は見学だけに終わってしまいましたが、近いうちに、なにかしらのイベントでお世話になれれば素敵だなあと思ったりする南青山なひと時でした。そして、食後は、銀座小十さんへ。レッツゴー(笑) おしまい Copyright (C) 2007 Yuji Nishikata All Rights Reserved.
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