にっぽんハッピーワイン |
今年も山梨でワイン用の葡萄の収穫が始まっています。昨日は、早朝から金井醸造場の万力山のメルローと旭洋酒のピノ・ノワール(スイスクローン)の収穫を梯子しつつお手伝いしてきました。今年の山梨は、7月までの天候不順と病気の発生、8月の猛暑という特異なビンテージになったようですが、収穫した葡萄を見、そして食べさせてもらった限りでは、なにやらおいしいワインの予感が漂って、1年半後の発売が今から楽しみだったりします。 早朝7時より、山梨市万力山のメルロの収穫。金井さんが中心となって数名が入れ替わり立ち代り自分の仕事をこなしつつ、夕方6時ごろに全ての葡萄の収穫が完了しました。(私は最初と最後だけでしたが・・・) 畑での撤収作業もスピーディで、熟練の仕事を見る思いです。収穫量は約800kgで、この量ならば、約800本(720ml換算)のワインができそう。いろいろあって昨年のメルロの収穫高は150kgで、造られたワインはヌーボーとしてリリースされましたが、今年は、その5倍強の葡萄が実り、それは5倍の人たちの食卓を彩られそうで、何かと話題の造り手、金井一郎のワインが広く楽しまれることに(といっても800本しかありませんが・・・)、期待も大きくなります。翌々週に予定されている同じ区画のカベルネソービニヨンの出来も順調で、両者をブレンドするか単独で瓶詰めするかは、まだわかりませんが、2007年の万力山に大いなる期待を寄せたくなります。話題はあるけど、ワインがないというストレスが、少しばかり解消されることが、金井さんのワインの次なるステップへと続くものと信じ、今後の発酵を見守りたいですね。 万力での収穫が続く中、私は旭洋酒のピノノワールの畑に移動。(こちらの収穫は、今回はソレイユワインとなじみの深いワイン関係者と熱烈な愛好家(おっくーさん(笑))が10名ほど終結していました・・・わずか10名なので、広く公募はしなかったようです) 「草生栽培で生かすブドウの早仕立て新短梢栽培」(農文協)の著作を持つ小川孝郎氏が、コンサルタント等をする一文字短梢(通称ロングコルドン)によるピノノワール。一昨年に続いて二度目のお手伝いでした。先週火曜日のピノノワール(ブルゴーニュクローン)の収穫の話や小川さんの栽培哲学等のとても面白い話を休憩時間に聞きながら、もくもくと部活系の収穫を続けていきます。傘がけされ、大切に育てられたブドウを掌で受け、腐敗果や鳥に食べられてしまった粒をより分けて、丁寧に籠に入れていきます。時々房の中に隠れているムカデにびっくりしつつ、健全な葡萄が収穫出来ました。 隣の人と楽しく話をしながら、時に異様に集中して無口になりながら、標高420m(おっくーさん調べ)の心地よい斜面での作業は、楽しいお昼タイムをはさんで、午後2時半ころに終了しました。 収穫量は、約1トン。これで1000本分のワインが造られます。小川氏や当主の鈴木夫妻の話に寄れば、葡萄の糖度も酸度もいい感じで、納得のいく収穫とのことでした。一部、まだ熟していない葡萄を残しながら、お土産に地元の農家さんの桃や葡萄をいただきながら、鈴木さんから温泉券もゲット(笑)しました。 観光や体験とは無縁の部活系収穫は、鈴木さんの熱い思いに共感しつつ、ふと気がつけば、茨城、静岡、東京、神奈川、地元山梨から集結したひとたちによって、楽しくも真剣に終了したのでした。葡萄とワインで繋がる人の出会いに感謝です。 意外と早く終わった収穫は、畑で解散し、私はとりあえずアポもなくキザンへ。キザンの自社畑の葡萄を眺めつつ、電話をすると、ちょうど今なら時間もあるとのことで、軽く雑談しつつ、四方山話(笑)。ありがとうございました。その後、旭洋酒の蔵に立ち寄って、先週収穫されたピノノワールを拝見しつつ、再び万力山に戻っては、メルロの収穫の撤収作業をお手伝いして、醸造所でお茶などをいただきつつ、山梨をあとにしたのでした。 そして金井さんのご好意で頂戴したメルロとシャルドネ(メルロの畑に一本だけ混植されているもの)を、金井さんも鈴木さんもワインセミナー&メーカーズディナーを開催している平塚のハッピーレストラン「HxMアッシュエム」さんにお土産として持ち込み、カウンターで食事をされて某夫妻とアッシュエム秋の大定番デザート(栗のチーズケーキ)を楽しもうとしていたスペイン系某夫妻、そしてスタッフとともにおいしくいただきました。おいしい葡萄に、期待も大きく膨らみますね。 さあ、山梨での収穫もこれからあっちこっちで。 出来るだけお手伝いにうかがいたいと思いつつ、足手まといにならないように(笑) なお、写真における肖像権は軽く無視させて頂きました。すみません。 以上 |