にっぽんハッピーワイン |
日本のワインと聞いて、連想するもの・・・「美味しくないワイン」 これは、かつての私の率直な感想だが、いま日本のワインは、そんな感想を言おうものなら、「ワインについて知らないんですね」と言われかねないほどすばらしいワインが多数出てきている。先日発売された「日本ワイン列島」料理王国社刊のページを捲れば、情熱ある生産者が多数紹介され、ブルゴーニュ魂的にも、そんな彼らの素顔に迫りたくなるのは、おそらく彼らのワインが美味しいからだろう。(一方でやはり不味いワインもたくさんあるが・・・) その雑誌の138ページには、「がんばれ日本の若手」と題して、17名の生産者が写真入で紹介されているが、ここで目を引くのは、彼らの学歴であった。彼らの学歴は、すばらしいの一言に尽きる。国立大学から私学の雄まで、およそ日本を代表する大学を彼らは卒業しているのだった。もちろん、すばらしいのは学歴ばかりではない。そこには、熱き情熱があるのだ。最近幸運にも彼らと直接話す機会に恵まれ、ワインを飲みながら、彼らの熱い情熱をこの肌で感じさせてもらっているが、およそワインとワイン造りにかける彼らの熱意には、一晩がかくも短いのかと思わせるほどだった・・・。 日本の造り手にはあいつ情熱と、それを裏づけする頭脳がある。そしてブドウ品種は、メジャー品種から日本特産の甲州まで、幅広くラインナップされている。日本におけるワイン造りにおいて、人とブドウはすでに役者が揃っているのだ。 あとは高温多湿の日本の気候と、火山列島ゆえの土壌の特質、遅れている法整備、高い人件費、などのマイナス要件をいかに克服するかにかかっているのだろう。彼らのワインを飲み、彼らと共に畑に出て、彼らと共に語り合うなら、きっとそんなハンデは吹き飛ばしてくれる予感に満ち溢れ、そしてもちろんそれを大いに期待したいのだ。 日本のワインが、大きく飛躍しようとしている。 まさにこの瞬間をブルゴーニュ魂は見逃すはずもなく、今後、ブルゴーニュ魂的な視線に立って、彼らのワインを追いかけて見たいと思ったりする。「目指すは地球の裏側にあらず、富士山の向こう側にあり」注をテーマに、しばらくお付き合いいただければと思う。 1. 日本ワインブームの兆しと衰退予感 2. 若手花形博学系情熱醸造家の登場 3. 士農工商と低い食料自給率の問題 ちょっとテーマが壮大すぎて、まとまりません 4. 山梨・団体ツアーの模様 2005/04/29-30 5. うれしかったこと 湘南某所でのちょっとしたエピソード その1 - その2 - その3 - その4 - その5 6. ピノ・ノワール 旭洋酒の場合 7. 顔の見えるワイン 8. ワイナリー巡りの楽しさ、難しさ 9. ハッピーワインとは何か 10. ハッピーワインとは何か 続編 11. 第一回 日本ワインを楽しむ会 湘南支部決起大会 2005/06/26 12. 2005年の収穫風景 山梨市万力のシャルドネの場合 13. 2005年の収穫風景 山梨市のピノ・ノワールの場合 14. 日本ハッピーワインの会 in Toyko 15. 甲府市内での状況 16. 日本の赤ワインの実力 17. むにゃむにゃなソムリエよ、さらば。 18. コルクの喜び 19. 甲斐VIN 20. にっぽんハッピーワイン avec フジッコワイナリー 2005/12/17 21. BHMに 機山洋酒工業とタケダワイナリーをお招きして 2006/01/29 22. 日本ワインの理想系 23. タケダワイナリー訪問 24. 唐津焼で楽しむ日本ワイン 25. 金井一郎物語 祖父から孫へ 2006/12/10 chez BHM 26. 旭洋酒の温かさ 27. 2007年収穫風景 第一弾 28. 快挙 山梨県山梨市に2007年9月25日 新ワイナリー誕生 29. みんなで行こう シャトレーゼとルミエール 30. つよぽんと戸澤さん 31. ワイン造りのこだわり シオンさん つづく 注 湘南地方からの位置関係による 2004年9月4日 |