にっぽんハッピーワイン |
2007年11月24日(土)は、18H00から毎度おなじみ、ブラッスリーHxMさんで、ワインの造り手をお招きしての日本ハッピーワインの会でした。今回のゲストは、日本最新ワイナリーのシオン・ワイナリーの小林さん(以下つよぽん)と、山梨で二番目に新しいシャトレーゼ・勝沼ワイナリーの工場長・戸澤さんです。(ちなみに前回のイケダワイナリーの池田さんの会の模様は、山梨日日新聞さんに紹介していただきました) 巷では三連休の中日ということで、箱根の大渋滞に巻き込まれてしまった戸澤さんを待ちながら、シオン・ワイナリーの小林氏に、ワイナリー立ち上げ秘話や今後のワイン造りについて、その最新情報を交えつつ、本邦初公開のワインをいろいろとお試しいただきました。まだ発売前の貴重なワインを何種類も・・・ありがとうございます。 つよぽん(四恩醸造株式会社( = シオン・ワイナリー) 取締役百姓)からは、食事に先立って、その熱弁をふるっていただきました。(熱いぜ) 要約するとこんな、メッセージでした(自分調べ)。 「ワインの固定概念」を打ち壊すところから始めよう。ワインは、赤ワイン・白ワイン・ロゼワインというくくりでは語れないのではないか。もっと自由な発想で、自由にワインを造り、そして楽しんでいただきたい。まずは固定概念を壊す。自分が造りたいワインを、その思いのままに造っていきたい。 「食の安心・安全」のために、なすべきことは、きちっとする。亜硫酸は、いろんな意味で、自分は苦手で、醸造の途中では使用しない。使用しないためには、農家さんと共同でいいぶどうを育てる必要があり、実践できたと思っている。健全なぶどうがあれば、亜硫酸の添加は必ずしも必要ないから。ただし、食の安全を考えた場合、亜硫酸を添加することで、ワインの安定性を維持できるし、維持しなければならないので、出荷時には酸化防止剤は、添加する予定とのこと。それは今宵楽しむ無添加のワインとは、趣を変えるが、それはそれでよいし、今回はあえて出荷直前のものを楽しんで頂きたい。( → ワイナリーに行かなければ、決して味わえないワインということですね。でもシオン・ワイナリーにたどり着くのは、至難の業ですよ。ネットの地図はほとんど役に立ちませんから・・・山間過ぎて・・・看板も目印もないし・・・) 「ハッピー」にワインを楽しもう。勉強モードはほどほどに。ワインは知識があると、より楽しめるお酒ですが、知識に偏ると、せっかくのワインのおいしさを見失いかねません。もっと気軽に、ハッピーに、ワインは楽しく飲もう !!! 百姓は、100の仕事を持つ農業のスペシャリストで、自分は誇りに思う。 → つよぽんの名刺には、百姓の文字が輝いています。油断すると差別的な使われ方をする言葉ですが、つよぽんには、その言葉の意味が生き様に重なり、積極的に使っているとのこと。百の仕事を持つ職業・・・。それが百姓なんだと、うれしそうに語ってくれます。 つよぽん節炸裂とともに、各テーブルにて菊池シェフのお料理とHxMさんの抜群のホスピタリティとともに、楽しい夕べとなりました。戸澤さんも最後の最後に間に合って、(かなりドキドキしました(笑))とっておきの甘口ワインもご提供いただきつつ、会は大いに盛り上がりました。(自分調べですが・・・)
ご参加いただいた方に大感謝とともに、日本最新情報と造り手の思いを共有させて頂き、日本ハッピーワインはますます食卓を彩ることになりますね。その後はモトロッソに移動して、二次会???醸造免許取得奮闘記など、違った角度から熱弁をふるっていただき、酔うほどに、食べるほどに、楽しさは増していくのでした。 終電・・・ぎりぎりですみません → 川畑 モトロッソ店長 門限・・・間に合いましたか → 戸澤さん 爆睡・・・帰りは、熟睡とみた → つよぽん ブルゴーニュ魂がご案内する日本ハッピーワインの最大のテーマは、価値観の共有です。造り手の熱い思いを伝えたい。もちろんそれもあります。しかし、平塚の地で日常的に楽しまれ、最高のホスピタリティと☆つきレストランに一歩も引くところがない卓越したお料理が、どのように自分が醸したワインとマリアージュされるのか。それを造り手自身に知って頂きたいというのが、最大のテーマなのです。日本のワインは、すごいレベルに達していると信じています。しかし、おいしい、そしてハッピーな「食」の現場に造り手本人が登場しない限り、日本のワインはこれ以上発展しないのではないかと、やや大げさに考えたりもしています。 最高のお料理を造り手自身に知ってもらい、そしてそのおいしさを私たち消費者と共有する。価値観は共有してこそ、ハッピーになる。そう信じます。おいしいお料理を知らずして、おいしいワインを造れるはずもないではありませんか。ということで、そんなテーマをひそかに持ちつつ、平塚でのハッピーな夜は、日付変更線を越えつつ、続くのでした(爆) 以上 |