ドメーヌを巡る冒険


 テーマ : プスドールBousse d'Or vs ブスドールPousse d'Or

 ブルゴーニュワインをより豊かに楽しみたい。それにはブルゴーニュをより深く、より広く、そしてより楽しく知りたくなる。ということで、ドメーヌに関する諸問題やらエピソードをクイズ形式でお送りする新企画。第九回目の今回は、ようやくドメーヌのエピソードに戻ってみよう。


 プスドールからの問題

 ヴォルネイに本拠地を置く、プスドールについて。フランスには、ドメーヌがひとつの畑からしかワインを造らない場合を除き、畑の名をドメーヌの名称に使うことはできないという法律があります。この法律によってドメーヌ・ド・ラ・プスドールはドメーヌ名を変更せずに、自らが単独所有すヴォルネイ・クロ・ドラ・プスドールVolnay Clos de la Pousse d'Orの畑名を、ブスドールClos de la Bousse d'Orに変更しました。ドメーヌ名ではなく、畑名を変更するところがちょっとニクイ。

 ところで、この法律には抜け道があるようで、特級ロマネ・コンティを所有するドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティや特級クロ・デ・ランブレイを所有するドメーヌ・デ・ランブレイはその適用を免れています。私は以前より「なんでだろう。プスドールが法に屈したのは何でだろう」と手をくねくねさせながら悩んでいました。(ちょっと嘘。くねくねは最近です)。ところが最近になって、なるほど、畑名を変更するのも納得できるな、という事実を発見しました。

 そて、ここで問題。プスドールが、畑名を変更した正確な理由は分かりませんが、そのうち、私が「なるほど」と思った歴史的事実はなんでしょうか。

 ちなみにプスドールPousse d'Orのエチケットが貼られたのは、1964年が最後のようです。以降は、今日のブスドールBousse d'Orになっています。さらに1997年に所有者が変わり、現在はドメーヌ・パトリック・ランダンジェの傘下に入っています。


 答えのようなもの

 
以上

2003/03/08



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