ドミニク・ローラン ボージョレー | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年8月5日 | |||||||||||||||||||||||
<ボジョレー・ヴィラージュ> うまい。ドミニク・ローランがプロデュースしたワインで初めて心底うまいと思ったワインである。果実味にあふれ、絶妙なバランス感覚は、まさにこれぞと思わせる逸品である。 今回は、夏の湘南某ビーチの陰に隠れた某所にて、ひっそりと繰り広げられたバーべQ大会のメインワインのひとつとしてサービスされた。日頃より大変お世話になっている某氏のご配慮により堪能させていただいた逸品で、初めて味わうその味は、ドミニク・ローランの底力をそこはかとなく思い知らされ、ワインの魅力の一面を垣間見た気がした。なにしろ、うまい。とにかく、うまい。この一言に尽きる。時は夏。どんよりと曇りがちの天気は、海水浴にはやや物足りなさを感じつつ、パラソルの要らないやわらかな日差しはまさにバーベーキュー日和であった。某所の海岸は火の使用を禁じられていたが、そこはそれ、世の中うまくできているもので、しっかりマナーを守って、環境に配慮すれば事無きを得るものである。 夏のビーチで味わうドミニク・ローランのボジョレー・ビラージュはとことんうまい。このうまさに理屈は要らない。湘南海岸で裸足になって、コップで煽るワインがこんなにうまいとはついぞ知り得なかった感激である。前日は都内某所にて特級リュショット・シャンベルタンを堪能させてもらったが、その特級ワインより、はるかにうまい。どううまいか。難しい質問ではあるが、時・場所・人の三拍子に完璧にマッチしていたという点でボジョレーに軍配は上がる。ボジョレー・ヴィラージュをバーベーキュ大会で味わう感動は、やはりその場に居合わせないと共有できないだろう。次回どこかの海岸か川岸でそういった会が模様される時是非とも味わってもらいたいワインの筆頭であることは間違いない。 バーベーQなら岐阜県某所の長良川の渓流沿いがおすすめである。郡上八幡の徹夜踊りもまた、夏の風物詩である。 なんだかちっともレポートの体裁を整えていないが、夏ということで今回は素直に感動のままをレポートさせてもらいました。 ちなみにマーセル・ラピエールのテーブルワインのマグナムもシャトー・カンボンも、ローヌ地方のグラムノンのパスカル・マグナムも大変おいしゅうございました。屋外でワインを楽しむとき、ガメイ種やシラー種はなんてうまいんだ。ピノ・ノワール種では絶対味わえない感動をぜひ、お試しいただきたい今日この頃である。 以上 |