J・J・コンフュロン
試飲日 2001年9月9日
場 所    神奈川県内某所
照 明 蛍光灯
種 類 フランス AOCワイン
生産者 Domaine Jean-Jacques Confuron (Premeaux-Prissey)
Vintage 1998
テーマ 味わいの変化
ワイン Nuits Saint Georges Les Fleurieres
 

<ニュイサンジョルジュ・レ・フルリエール 村名・畑指定>
  おや。数ヶ月前に立ちこめていた土壌香がない。この村特有の湿った土壌香は、ワインに癖をもたらせ、通にはたまらないアロマであるものの、初めてのブルゴーニュにはやや忍びない印象がある。華やかなブルゴーニュが他の村には沢山あるので、個人的には敢えてこの村からすばらしいブルゴーニュの世界をスタートしなくてもいいと思う面がある。数ヶ月前に出会ったときは、確かに黒系果実味の土壌香の味わいだった。

 ところがこのニュイ・サン・ジョルジュにはそんな土壌香はすっかりなくなっていて、赤系果実味の爽やかさがある。うまい。まさに名は体を示す。お花畑を意味するフルリエールは、複数形で、国道74号線に沿って咲く色とりどりの花々を連想させる。いい。いい感じである。爽やかさをもちつつ、しっかりニュイサンジョルジュ的なしっとり感も持ち合わせ、おいしいブルゴーニュに出会えた感激に包まれる。酸味がしっかりあり、甘味を確実に下支えしてくれてるから安心である。これなら初心者の方に安心して薦められる。これがブルゴーニュのおいしさなんだよ、と。

 このワインは最近、都内のあちこちでみかける。一本購入して、数ヶ月後にどう変化するのか待ち侘びるのも悪くない。うん。悪くない。

 この畑は街の中心部より南側のプレモ・プリセ側にあり、国道74号線に接している。ちょうど街を離れ、国道に畑が接するところである。私の記憶が確かならば、水はけが悪く、畑のあちこちで水が溜まっていたのは、雨の翌日だったためなのだろうか。この辺りにはバス停がないので、歩くには相当の覚悟が要る。そういえば、ブルゴーニュを歩こうシリーズがシャンボール・ミュジニで止まっている。さて再び筆をとるぞ。


<参考 JJCのドリンキングレポート>
 クロ・ヴージョ1996


以上


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