ポール・ペルノ1
試飲日 2001年10月3日
場 所    都内某所
照 明 蛍光灯
種 類 フランス AOC白ワイン
生産者 Domaine Paul Pernot (Puligny Montrachet)    
Vintage 1997
テーマ ポール・ペルノの1997
ワイン Bâtard Montrachet

<特級バタール・モンラシェ>
 
輝くゴールド。麦わら系の燻し香が、なんとも品よく香り、ナッツ香も添えられてとっても素敵である。少しばかりのバタールを口に含んで、舌の上で転がすうちに、どぼとぼ唾が溢れ出す。うまい。酸がしっかりとしていて、ボリューム感がさすがポールペルノの代表ワインである。火をつけたら燃えそうなくらい豊かな余韻。柑橘系のアロマも加わって、このまま少し時間が止まってくれれば良いのにと思わずに入られない。都会のど真ん中で都会の雑踏を忘れさせてくれる瞬間でもある。

 スティーブン・タイザーの評価は92点。偉大なワインを予感させるとの評があり、なるほどこのワインは熟成を重ねるごとにすばらしくなっていくのだろう。今でも十分すばらしいが、あとは時の流れに身を任すのも一興である。ただ惜しむらくは決して安くないので、も一本買えないところが難点である。数人で共同で買って、数年後の再会の時にこのワインがあるときっとうれしい。数日後でもきっとうれしい。


<参考 1998特級バタール・モンラシェ>
 ビアンヴニュも濃い色合いだったが、バタールはさらに濃くしたゴールドに輝いている。まさに輝きのある金色だ。この色合いも美しい。見ているだけで夢心地。香りは強烈なバター香とヘーゼルナッツがバランスよく絡み合い、鼻から抜くと無垢なハニーが鼻腔をくすぐってくる。格の違いを見せ付けられた。すばらしい。口に含めばアロマと同じナッツ系のふくよかさとシャープな切れがあり、しっかりした酸がいつまでもつづく余韻をサポートしている。これはすばらしい。ただ強いて言えば、あまりの濃さゆえに量はそんなに飲めそうにない。二人で飲んで、ようやく空けられるか微妙である。4人のグループのにぎやかな食卓に彩られるのも、素敵だろう。


以上
 


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