メゾン・ルロワ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年12月22日 | |||||||||||||||||||||||
<はじめに> 今回は某夫妻提供により、メゾンルロワのワインを堪能させていただいた。レポートに先立ち感謝申し上げる次第である。 <ピュリニー・モンラッシェ 1級 1992> 抜栓後すぐINAOグラスへ。室温。深く輝く黄金。やはり、うおおおである。1992のブルゴーニュの白で外した経験を持たない者にとって、この偉大な白との出会いは安心する感激である。複雑なアロマとブーケが錯綜している。燻したヘーゼルナッツ、上質なハニー香、バター香、マロン香も微かに感じ入る。これぞピュリニー・モンラッシェであり、これぞルロワであり、偉大な1992である。リトルなドーブネ節を彷彿とさせつつ、某氏によるフォラティエールの要素がかなりあるとの指摘に思わず首を縦に振る。ここにすごいワインがある。その一言を発すれば、あとは夢心地の世界にしばらく身を委ねていたい。時間と共に燻し香は静まりつつあるが、しっかりした酸味と凝縮された果実味に、感激である。ケバクなりがちな味わいを上品さで静めたような心地でもある。リトルなドーブネを意識させるだけあって香り豊かな料理に合わせて良し、単独で堪能しても良し、あと数年寝かせても良し、まさに万能型ワインのすばらしさである。 このワインの情報は少ないが、一級ワインとだけ名乗り、畑名を指定しないことから、数種類の一級畑のブレンドによるものだろう。メゾンルロワなだけに造り手も特定できないが、特級が入っている可能性もあり、想像するだけでも涎が出てくるからうれしい。 その2へ 以上 |