コンフュロン・コトティド | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2002年03月01日 | |||||||||||||||||||||||
<クロ・ヴージョ> 抜栓後INAOグラスへ。液温21℃。これはクロ・ヴージョなのかとびっくりするほどの色合い。アンリ・ジャイエの1998ニュイ・サン・ジョルジュを彷彿とさせる極薄いガーネット系のルビー色。これほど薄いピノ・ノワールも珍しい。色素がほとんどないといった感じである。香りはたってこず、静かに煙を思わせる香りがする程度だ。ただ口に含むと、すいっと入り込むやさしさに意外性を感じつつ、飲みこむと旨み成分がゆらゆら漂っている。抵抗感がないのに、妙に旨み成分だけがある。不思議である。この地味な食感には、なんだか分からないうちに、こんなうまさもあるのだなあと感心させられる。 おそらくこのワインは抜栓してから数時間経たないと本領を発揮しないのだろう。またはデカンタをして空気に触れさせる必要があるかもしれない。がつんと果実味パワーで押し寄せるでもなく、一見熟成している色合いながら、98年のビンテージゆえ果実味が優先している。昆布出汁をとるかのごとく、純粋に旨み成分の出汁を取ってワインにしたような感覚に不思議な思いは募るばかりだ。 コトティドについては余り情報がなく、今後研究していきたいものである。 以上 |