ショパン・グロフィエ
試飲日 2002年08月03日
場 所    小料理屋はせがわ       
照 明 蛍光灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC赤ワイン
生産者 Domaine Chopin-Groffier (Comblanchien)
Vintage 1993
テーマ ショパン・グロフィエ初登場
ワイン Nuits Saint Georges 1er cru Chaignots
 
<ニュイサンジョルジュ 1級 シェニョ>
 
抜栓後デカンタして少し冷やしてINAOグラスへ。ガーネットの美しさは、エッジの透明感も少なめで、若々しさをも持ち合わせているかのような濃い色合いだ。熟成香が力強く香り、コルク臭などはほとんど感じない。お。これもうまい。熟成感を極めつつ、まだまだ果実味が豊かだ。焦がしたコンフィ系の果実は、今飲む1993ビンテージに共通するかのような充実感だ。丸みを帯びたうまみ成分はふくよかで、奥行きがあり、そして余韻も長い。すばらしいと言わずして、ほかの言葉は見当たらない。果実味と熟成感の調和。酸味、渋み、アルコール感、甘味のバランスが球体を彷彿とさせ、温かみのある味わいに、ピノ・ノワールの偉大さを再確認する。これから日を追うごとに下り坂を歩いていきそうな味わいは、個人的な好みとしてまさに今が飲み頃の頂点と思ったりする。出会った時が飲み頃の身として、今宵の出会いもまた感激だ。

 それにしても藤沢の「はせがわ」が精魂込めて出してくれる鴨料理と、どうしてこんなにもニュイ・サン・ジョルジュは合うのだろう。明らかにマイブームはニュイ・サン・ジョルジュ。某氏をはじめ関係各位に感謝である。


<同時抜栓>
 ダニエル・ショパン


以上



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