メオ・カミュゼ
試飲日 2004年01月10日
場 所    神奈川県某所     
照 明 蛍光灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC赤ワイン
生産者 Domaine Meo-Cammuzet (Vosne-Romanee)
Vintage 1997
テーマ メオのコルトン
ワイン CORTON Clos Rognet Grand cru

<特級コルトン クロ・ロニェ>
 
抜栓後すぐINAOグラスへ。ガーネット含みの深いルビー色。1997らしい熟成感のある香り立ちは、かなりの力強さを持っている。コルトンらしい艶かしさ、鉄、血のニュアンスを持ちながらも、全く嫌味なところがなく、ちょっとエキゾチックだ。干しイチヂクまでいかないニュアンスにプラムやカシスなどの果実味が入り混じり、なめし皮的な動物香のニュアンスも滑らかさの演出に一役かっている。口に含めば、ミネラル感も豊富で、丸い口当たりに、たっぷりのうまみ成分が心地よく、思わず、うっと声も出るというもの。複雑で肉厚のボディ感も好印象だ。余韻は大変長く、コルトンがグランクリュである理由をまざまざと感じさせるところがすばらしい。

 やはり1997のブルゴーニュは、今まさにその味わいを開花させている。すごい。そして、これほどまでに丸く、うまみ成分がたっぷりと乗っていて、なおかつ華やかさをも持ち合わせるコルトンは、滅多にお目にかかれないのではないだろうか。コルトンといえば、コート・ド・ニュイの特級に比べ、地味で、かつ閉じ気味でやや重層感に欠けつつ、血なまぐささや鉄分を多く感じがちだが、このコルトンは、さすが特級コルトン ココにありを象徴しているようにも思える。この丸みを帯びたエレガントな味わいは、ピノ・ノワールの底力を垣間見るようで、大変すばらしいのである。

 そして最近は商人としての活躍が目立つメオ・カミュゼではあるが、今宵しっかりとしたワイン造りを堪能でき、改めてその実力を再確認でき、新たなる道が開けたような思いが、うれしい限りである。そしてふと気がつけば、このワインは2年前のお正月にも堪能させていただいていた。2年ぶりの再会に感謝感激である。

 ちょうど2年前


以上
 


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