にっぽんハッピーワイン


 うれしかったこと 5

 先日、平塚のいつものハッピーレストランで、某美人イラストレーター(通称トラブタさん)主催のパーティに出席する機会に恵まれた。当日は、開始直前に首都圏を震度5の地震が襲い、交通機関が麻痺し、参加予定の多くの方々が会場になかなかたどり着けないという一大ハプニングに見舞われ、それでもトラブタさんのお人柄や人望の厚さによって、なんとか9割方の方々が参加され、楽しいパーティは大いに盛り上がったのだった。5時半に始まるはずの会は、とりあえず集まれた人たちから食事をしながら開始され、電車が動き始めた9時頃から遠方より続々と人が集まって、楽しい宴は予想外に長く、そして楽しく繰り広げられたのだった。

 その会で、うれしかったことがある。食事と共に供されたのは、日本のワインだったのだ。

 白・・・・・2004 シャンテYA ひしやま甲州 ダイヤモンド酒造
 赤・・・・・2003 ハラモワイン赤        原茂ワイン
 ロゼ・・・ 2004 ソレイユ・ロゼ         旭洋酒


 それぞれのワインは8-10本ほど用意されていて、特に旭洋酒のロゼは、総生産量が150本に満たないという超お宝映像つきワインのはずなのに、なぜかテーブルにはずらりと並んでいて、かなりのサプライズを私にもたらしたのだった。このワインリストはどこかで見覚えがある。そう、2005年7月26日に茅ヶ崎で開催した「第一回日本ワインを楽しむ会湘南支部決起大会(通称にっぽんハッピーワインの会)」にて出品されていたワインなのである。トラブタさんもこの会には参加されていて、出品された16種類のワインの中から、彼女が自分でワインを選び、主催者の一人であるブラッスリーHxMさんに、そのワインに合う料理を相談されて、この夜を迎えていたのだった。

 これって、すばらしいと思う。

 個人的にすばらしい点をおさらいすると、下記の二点になるだろう。まずは、主催者のトラブタさんが自分の舌で味わって、うまいと思ったワインがサービスされていること。そして、それにあわせてお料理が作られていること、その二点だ。

 ワイン雑誌やコンクールで評価が高かったワインではなく、自分が実際に飲んで、おいしいと思ったワインをゲストの方にサービスすることは、できそうで、なかなかできないことだろう。特に今回のワインは、誰もが知っている世界的に有名なワインでもなく、雑誌やテレビで大々的に祭り上げられたワインでもなく、ごく普通の日本のワインなのだ。

 またワイン単独で味わうのではなく、お料理とのマリアージュ(相性)も計算されて出されている点も見逃せない。お料理は、全てのワインを味見して、その個性を常に考えているブラッスリーHxMのオーナーとシェフが愛情を込めて造っている本格フランス料理で、当日のメニュこそ割愛させてもらうが、(掲載したほうがいいかな?)、抜群のマリアージュが展開されたのだった。

 日本のワインが、湘南界隈で、かなり定着し、普通に飲まれている・・・。「ブームで終わらせたくない」を合言葉に、山梨のワイン産地とは、あまり縁も所縁もなさそうな湘南界隈は、日本のワインで大いに盛り上がっているのである。日本のワインが普通においしいと思われ、だから当然のようにテーブルに置かれている。これがうれしくないはずが、ないのである。


 つづく

2005/07/26




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