ハッピーワインセミナーに、ようこそ

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 日本各地で(正確に言うと、西から、広島・兵庫・大阪・奈良・愛知・静岡・山梨・神奈川・東京・千葉・埼玉・新潟の1都1府10県・・・今後も拡大予定です)、開催させて頂いているブルゴーニュ魂ハッピーワインセミナーの、ほかにはあまりなさそうな、変なポイントを並べてご紹介します。いわゆる普通のワインスクールとは、どうも違うらしいということに気が付きつつ、これから参加してみようかなあという方の参考になれば幸いです。


1.使用するグラスは、ロブマイヤー 時々 唐津焼

 ブルゴーニュ魂では、原則として(注1)、オーストリアの最高級グラスとして知られるロブマイヤー・バレリーナシリーズを使用しています。これは、特にブルゴーニュとシャンパーニュの魅力に迫るためには必需品と信じ、1客=18,900円もするグラスながら、「最高を基準に」をテーマに掲げつつ、普通にお使いいただいています。ロブマイヤーで楽しむブルゴーニュとシャンパーニュは、明らかに、その個性を確認することができます。鉛を含まないカリ・グラスは、唇に触れたときにその威力を最大限に発揮するからです。金属的な要素を持たず、それを感じない・・・極めて素敵な感覚です。これは、カレーをスプーンで食べる人には伝えにくい感覚で、フォークや木のスプーンで食べる人とだけ共有できる感覚かと思います。

 また鉛が入っていないため、重量は極めて軽く、箸より重いものを持ったことがない方にも、その歴史と哲学に逆らうことがないようにも思えてしまいます。美しいフォルムとその軽さ。ロブマイヤーの最大の特徴を確認しつつ、あこがれのブルゴーニュとシャンパーニュを注ぎ込むなら、エレガンスで繋がる世界観を楽しむこともできたりします。余談ながら、鉛が入っていないので、環境にやさしく、先の洞爺湖での環境サミットでも、もちろん採用されたのでした。

 ロブマイヤーによるブルゴーニュとシャンパーニュの美しさを知っている者が、それを伝えないわけには行かない、そう強く信じます。またロブマイヤーと同じ美しさを持つ、唐津焼の隆太窯の中里隆さんの南蛮コップも日本の甲州ワインを楽しむときには欠かせません。日本の土から生まれたワインと陶器・・・その不思議なご縁を感動に変えて・・・。

 また、特にグラスVはテイスティンググラスとしても極めてすばらしく、甲州ワインの品質向上の現場を、リアルに体感することもできたりします。


注1= ロブマイヤーは、割りそうで怖いという方もいらっしゃるので、その辺の空気を読みつつ・・・


2.グラスを回さないという飲み方・楽しみ方

 ブルゴーニュ魂では、サービスさせて頂いたワインを、回さないでと頼んでまわることが頻繁にあります。いわゆるスワリング(=グラスを回して香りを引き出す)は、ソムリエが瞬時にそのワインの特徴を捉えるのには有効な手段ですが、食事と共に、長い時間をかけて、しかも香りを豊かにエレガンスに楽しむことができるロブマイヤー・グラスにあって、その行為はほとんど意味を持たないと思われるからです。北の台地で育ったブルゴーニュとシャンパーニュの最大の特徴を、「うつくしい酸」に求めるならば、スワリングによって酸化が促進されることは、あまり歓迎したくないのであって、ブルゴーニュとシャンパーニュの繊細さを静かに共有したいのに、と思ってしまいます。なお、暑い地方のワインに関しては、長くなるので、ココでは触れずにおこうと思います。(そういうワインはほとんど登場しませんので・・・)

 一方で、空気に触れることが求められるワイン=例えば、最新ビンテージのシャルドネなどは、事前にデカンタージュをするなどして、ノルイソフラノイドに刺激を与えるべく、準備しています。(勉強モードのときは、あえて何もしないときもありますが・・・) ブルゴーニュのシャルドネの多くが、最後の一口または、隣の人の残ったワインがおいしいという現象が多々あるからです。8杯から多いときで12杯取りすると、どうしてもワインのお代わりは難しく、一発勝負の向きも強くなり、前半の味わいを割愛して、後半の官能をお楽しみいただきたいと思っています。またグラスを回さないことによって、幾重にも重なる香りの絨毯をお楽しみいただくこともできるかと・・・。デカンタをしてグラスを回さないグラスと、デカンタをしないで注いだグラスを回して得られる香りの違いの話をココですると、これまた長くなるので、この部分も割愛させて頂きますね(爆)

 またブルゴーニュの古酒は、ぎりぎりのラインでその官能的な味わいを楽しむことができることが多く、グラスを回すことによってその繊細さ加減が失われかねません。これはもう、グラスを回した人と回さなかった人のグラスを比較して、実際にその大きな違いを体感して頂かないと伝わらないとは思うのですが・・・。古酒はとくに回さないでと、お願いしたりしています。最終的には、そのワインを私が飲むわけではないので、どうやってお楽しみいただいてもいいのですが、せっかくのワインが崩れていく様は、かなり寂しかったりします。そんなこんなで、グラスを回さないでとお願いしつつも、回す回さないは個人の判断にゆだねつつ、一人でも多くの方がグラスを回さないでいてくれたら、とてもうれしかったりします。


3.食事と共に、ワインを味わう

 いわゆるワインスクールでは、ワインのテイスティングに徹して、そのワインの特徴を捉えることに優先順位の第一位が与えられているように思われますが、ブルゴーニュ魂では、少なからずそういう会もありますが、(たとえば水平テイスティングの会、垂直テイスティングの会、超ウルトラお宝ワインの会など・・・)、多くは「食事と共にワインを楽しむ」にスポットライトを当てています。ワイン単独で飲むときと、食事と共に味わうときの味わいの差は、もちろんのこと、楽しむ順番や温度にも配慮しつつ、食事のテーマに沿ったワイン(基本はブルゴーニュとシャンパーニュですが・・・)をお楽しみいただいています。

 場所はミシュランの三ツ星レストランから回転寿司、立ち飲みバーまで様々ですが、それぞれのシチュエーションを大いにお楽しみいただきつつ、ワインの魅力に迫っています。そしてそれらのお店に共通するものは・・・「料理がおいしい・・・」です。料理がまずいと、それはもうワインの味わいも半減してしまいますから、とても重要な要素です・・・。開催させて頂いているお店のスタイルも予算も様々なので、そのお店の特徴にあわせて、ワインセミナーの構成も微妙に変化させています。たとえば、日本料理店で開催するときは、日本料理のピークとワインのピークの「ずれ」をどう演出するかに重きを置いて、現代風フレンチで開催するときは、その繊細な味わいを相互に引き立てるようなワイン選びを心がけています。回転寿司では、サプライズを、立ち飲みバーでは、ワインを楽しむときに椅子は本当に必要なのかをテーマに掲げつつ、日常的な営業とは違う個性で、臨機応変にお楽しみいただいています。いろんなお店でハッピーに。とても楽しいですね。


4.私は飲食しません・・・。

 あちゃゃゃゃというようなドタキャンが出たときを除いて、基本的には私は一緒に飲食せずに、ワインのご案内と実際のサービスに徹しています。その日限りのお店のアルバイト的な立場にいる感じです(爆)。これは、最高の状態でワインをお楽しみいただきたく、その温度管理、開栓のタイミング、デカンタの有無、グラスの急な変更、料理とのタイミングを見計らいたいためで、時々(もう少し多いかも)は、話に熱中しすぎて、ダイチョンボをかます時もありますが、一緒に飲食しない立場でもって、最高のワインをプレゼンテーションしたいと思っています。夏場の温度管理の難しさに苦労はしても、その瞬間の最高を目指しています。着席すると、ご近所の方としかお話しできないという面もあり、裏方に徹しつつ、最高のワインをお楽しみいただきたいと思っています。


5.食事はシェフの作品 温度が変わらないうちにぜひ

 食事がサービスされて、なかなか食べない方がいらっしゃると、かなり寂しくなります。なかなか食べ終わらない方のお皿には、私の魔の手が忍び寄り・・・(笑) いい感じのペースでお楽しみいただければうれしいです。


列挙すると、いろいろ出てくるなあと思いつつ、まずはこのあたりで筆をおいては、思いついたら更新したいと思います。いずれにしても、堅苦しくなく、ハッピーに、ブルゴーニュワインの魅力に迫れれば幸いです。


以上



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