デュジャック | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年10月14日 | |||||||||||||||||||||||
<味わい> この桜色はブルゴーニュの偉大なワインの典型的な色合いである。すばらしい。この色合いだけでもすでに一票を投じている自分に気づく。ほこりを感じる甘いアロマの後は、豆類の芯の香りに似ている。茹でたての小豆をぱくりと割ったかのような香りといえば、良いかもしれない。上品に甘く、すいっとするようで、ピノノワールが到達し得るすばらしい香りである。味わいもデュジャーク節を継承していて、やさしく、それでいてしっかりとしたふくよかさを持っている。繊細かつ上品かつ豊か。極上の一杯にしてブラボーである。 うままままままあああああいいいい。INAOグラスで良し、ロブマイヤーで良し。デュジャークを楽しむゆとりが心地よい。このワインは味わいを記すより、そのままの余韻に浸っていたい。メモを執る手も今宵ばかりは、少し戸惑っている(毎度という説もある)。 <モレ・サン・ドニ一級> 2001年8月ドメーヌセラー蔵出。 1997年が初ビンテージで、それはつまり先代の当主ジャーク・セイスが造らなかったワインである。特級ボンヌマールが入っているという情報もあるが、その生産量の少なさがたまに傷である。おそらくもう二度と出会うことがないワインの筆頭格。でももう一度きっと会いたいぞ。このワインの熟成も知りたいところである。きっとうまいんだろうな。泣いちゃうんだろうな。 <ドリンキングレポート> モレサンドニ 1997 ジュブレ・シャンベルタン1級オーコンボット 以上 |