ラモネ
試飲日 2003年5月31日
場 所    神奈川県内某所
照 明 蛍光灯
種 類 フランス ブルゴーニュ産AOCワイン
生産者 Domaine RAMONET (Chassagne-Montrachet)
Vintage 1998
テーマ ラモネの1998
ワイン Batard-Montrachet Grand cru
 
<バタール・モンラッシェ>
 少し冷やして、抜栓後すぐINAOグラスへ。濃い金色が美しく輝いている。燻したヘーゼルナッツの勢いが上品ながら力強く、まずはそのパワーに圧倒される。陰に隠れてはいるが、バター香とハニー香が充実していて、これぞバタール・モンラッシェの「格」を感じさせる香り立ちだ。口に含めば、しっかりとした酸が緊張感を保ちつつ、複雑にしてミネラルゆたかな味わいが好印象。タニックさも十二分に感じ、そのふくよかにして、シャープな味わいは、意外にもシュバリエ・モンラッシェのような風情を持たせつつ、温かみのあるリッチなバタール・モンラッシェそのものの味わいなのである。鼻から抜くとハニー香が心地よく、ゆったりとしたとろみ感を心の底まで味わえば、何とも優雅なひと時が堪能できる。

 まだまだ硬さは和らいでいないものの、この硬めの酸も好みの味わいである。ふと思えば、このワインとは2年振りの再会であるが、当時の面影を残しつつ、また違った一面をエレガントに表現する味わいに脱帽なのである。

 そして1998のコート・ド・ボーヌは天候に恵まれなかったが、ここバタール・モンラッシェはその被害を免れていて、このリッチで優雅な味わいを楽しめれば、ミクロクリマの妙技に不思議な感覚も覚えたりもする。1998ビンテージについてはこちらを参照。


以上



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