ジョルジュ・ルーミエ | |||||||||||||||||||||||
試飲日 2001年12月16日 | |||||||||||||||||||||||
<アムルーズ 一級> 抜栓後すぐINAOへ。室温。熟成したピノ・ノワールの最高の色合いは、琥珀を伴いつつ、やさしいガーネットである。この上品で、清楚な色合いこそ世界中のワイン愛好家を虜にする色なのだろう。香りは、ほんわかしている。ルーミエに紅茶のブーケを感じてしまったからには、もうゾッコンである。若干酸味を感じる味わいは、熟成の頂点を最近極め、ゆっくりと降りかかっているような風情がある。滑らかさの中に奥行きを感じ、これが極上のレザムルーズであることを知らしめてくれる。貴賓にこだわる味わいが、酔った頬にやさしく、それでいてしっかりと表現してくる。感激の一杯である。ロブマイヤで頂くも、へたることのないしっかりした滑らかさが、これまたうれしい瞬間である。 1987はブルゴーニュのピノノワールにとって、あまりいい年ではない。過日も某所にて某氏ご提供により、ヴォグエのミュジニを堪能させていただいたが、数本頂いたワインの中で、陰に隠れ、そのインパクトは残念な結果であった。市場的にもヴォグエのこの年は比較的安値で取引されていることからも、その残念さは触れてはいけない範囲であった。 しかしG.ルーミエは違った。恐るべしルーミエの技術力をまざまざと見せつけられた。造り手とビンテージにこだわると、ブルゴーニュはますます奥が深くなってくる。すごい世界に足を踏み入れてしまったものと感慨深い心境である。そしてご提供頂いた某氏にこの場を借りて感謝申し上げる次第である。 パーカーズポイント 87 パーカーは1987年は最上の造り手だけが2000年以降も貯蔵できると明言しているが、このレザムルーズには87点しかつけていない。なんでかね。不思議な現象である。 <ほかのルーミエ> ボンヌ・マールとコルトンシャルルマーニュ シャンボール・ミュジニ1995 クロ ヴージョ 1996 ブルゴーニュ・ロゼ 2000 以上 |