ブルゴーニュの魅力
Appellation BOURGOGNE contrôlée

<ブルゴーニュとは何か>
 ブルゴーニュワインのすばらしさは、AOC法にその根拠を求めることができる。特級・一級・村名など、事細かに格付けされた畑があるためである。ブルゴーニュと双璧をなすボルドーはAOC法上は村名格までで、シャトー・マルゴーはAOC上はACマルゴーである。シャトーマルゴーがすばらしい根拠はAOCとは違ったメドックの格付に求めることができる。メドックの格付がAOC法施行のはるか以前に実施されたための統一感の無さでもある。それはフランスの歴史に由来し、そのへんの違いを研究するのも秋の夜長にもってこいである。スパークリングワインの帝王シャンパーニュにも特級はあるが、村に対してされており、売買価格の目安的な意味合いが強い。アルザスもリースリングなどの主要4品種を使用しての小地区毎の特級格付はあるが、アルザスの特徴は格付云々よりもドイツ系葡萄品種を使った、ドイツとは違う趣の味わいにあったりするので、ここでは触れない。
 世界の二大銘醸地はボルドーとブルゴーニュである。ボルドーのすばらしさは語り尽くされているので割愛することとして、ここではブルゴーニュの魅力に迫ってみたい。


<ブルゴーニュの特徴>
 単一葡萄品種による官能主義の実現。


<ブルゴーニュの5つの地区>
 ブルゴーニュは5つの地区に分けられる。北からシャブリ地区・コートドニュイ地区・コートドボーヌ地区・コートシャロネーズ地区及びマコネ地区そして、ボジョレー地区である。それぞれの地区にはそれぞれの特徴があり、以下のようにまとめてみた。葡萄品種は赤は貴賓種たるピノ・ノワールと、ガメイ(ボジョレ地区)で、白は貴賓種たるシャルドネである。他にも数種類ある(ピノ・ブラン、アリゴテ、バイオ・ピノ・ノワールなど)。


<シャブリ地区>
 最大の特徴は白ワインの特級畑があること。葡萄品種はシャルドネ。特級畑はレ・クロ、ブランショなど7つあり、特級・一級・村名・プチシャブリ(村名格)に区分されている。特級畑の最大の特徴は単一畑名も名乗ることができるし、特級同士のブレンドにより、シャブリ・グランクリュも名乗ることができる点にある。また一級畑も有名な畑名を名乗れる違う畑があり、シャブリをややこしくする原因になっている。たとえばバァイヨンはバァイヨン単独畑のワインでもあるし、周辺のバァイヨンを名乗れる違う畑のワインであったりする。有名なワイン名を名乗ることで高値で取引しやすくし、そのために畑を厳格に区分できないためワインの評価自体は上がりにくいのが現状である。畑は厳格に区分されるほど評価は高いからである。
 シャブリの名があれば、世界で通用し、かつ名のある一級畑を名乗れればさらに箔がつく。あまりにも有名な地区であるための特徴である。生産者は3000あるともいわれるが、トップグループはいつも一緒である。ジャン・マリー・フランソワ・ラブノーを筆頭にドービィサルイミッシェルシャンテメルルと続く。彼らが常に上位に位置するのは、クローン種を使用していないためでもある。第2グループとしてヴォコレやヴェルジェもその座を狙っている。またシャブリ名は名乗れないものの、シャブリ周辺で極上のACブルゴーニュを造っているのは、ダニエル・ジュノーであり、彼のワインが熟成するとランクを超えた悦びに包まれる。

 特級畑 レ・クロ ブランショ ヴァルミュール グルヌイユ ヴォーデジール レ・プリューズ ブーグロ
 一級畑 フルショーム ヴァイヨン ラ・フォレ モンテ・ド・トネール など


<コードニュイ地区>
 辛口赤ワインの大銘醸産地。ディジョンの南マルサネからニュイ・サン・ジョルジュまでの奇跡の地。世界最高価格のロマネ・コンティやナポレオンが愛したシャンべルタンなどの銘醸がひしめき合っている。葡萄品種はピノノワール種。ごく例外的に白ワインもあるが、それについては別の機会に。
 ピノ・ノワール種の最大の特徴は、その醸造の難しさにある。ボルドーのカベルネソービニオンが世界中で成功しているのとは裏腹に、ピノノワールはブルゴーニュの他は、ごく一部でしか成功していない。その主たる原因は皮が薄いためである。葡萄の段階では破れやすく、醸造の段階でも擦りすぎればエグみが増す。味わいも繊細ながら、栽培方法や醸造方法にも細心の注意が必要とされ、奇跡的にこのコートドニュイ地区と南のコートドボーヌ地区で成功している。この二つの地区はまとめてコートドール、黄金の丘 Côte d'Orと呼ばれている。夕暮れ時のこの斜面は、涙が出るほど黄金に輝いているから一見の価値ありである。特級畑は25(ミュジニ・ブラン含む)あり、どれもが個性的で、名前が違うということは、味も違うのだということを知らせてくれる。一級畑も目白押しで、極上のワインには枚挙に暇が無いが、絶対数が少ないので、出会った時が飲み頃である。ニュイサンジョルジュには特級は無いが、黒系果実味に湿った土壌香が加われるとこの村の極上を約束してくれる。それぞれの特級ワインを個人的な思い入れと共におさらいしてみると次のようになる。地図はこちら


ジュブレ・シャンベルタン
 ブルゴーニュを代表する赤ワインの産地。赤系・黒系の両系統あり濃くって強い男性的なワイン。乾いた土壌香も印象的。アルマンルソーやベルナール・デュガピィクロード・デュガドニ・モルテなど造り手の差による味わいの差も楽しい。地図参照

シャンベルタン ブルゴーニュの代表格・濃くって強い男性的な味わい。 ポンソ カミュ 
シャンベルタン・クロ・ド・ベズ 以前はベズ修道院所有の伝統ある畑。上記と同格。 グロフィエ
シャルム・シャンベルタン 最も広い面積。やさしい味わいで、最も女性的。
ロデ ロティ ペロミノ デュガ ラフェ ローラン アンベール
マゾワイエール・シャンベルタン シャルムを名乗ることができる。ペロミノ
シャペル・シャンベルタン 比較的やさしい味わい。ポンソ
グリオット・シャンベルタン クロード・デュガの代表ワインで、都内で徹夜組がでるほどのワイン。ポンソ
ラトリシエール・シャンベルタン フェブレの1985はうまかった(初台某店にて)。
マジ・シャンベルタン オスピス・ド・ボーヌに寄進されているニュイの特級。
リュショット・シャンベルタン アルマン・ルソーの逸品はおいしいな。シルキーな思いで。 ローラン

 主な一級畑 カズティエ ラボ・サン・ジャーク クロ・サン・ジャーク オー・コンボット


モレサンドニ
 ジュブレの強さとシャンボールの繊細さを併せ持つ。官能的。黒系果実味。デュジャークユベール・リニエ、ロベール・グロフィエなど極上の造り手がいる。赤は特級まで、は一級まである。

クロ・ド・ラ・ロッシュ 力強さの中にシルキーで優美な繊細さを見つけると泣ける。 大会 ルソー リニエ
クロ・サン・ドニ          . 官能の世界にようこそ。カスタニエ
クロ・デ・ランブレイ 1981年に特級に昇格。モノポール(単独所有)ではないという噂。 ランブレイ
クロ・ド・タール 1993は死ぬほどうまい。かつてシトー派所有の歴史ある畑1998
ボンヌ・マール シャンボール・ミュジニにまたがる特級。ドーヴネのそれに出会いたい。

 主な一級畑 クロ・デ・ゾーム クロ・ソルベ ラ・リオット モン・リュイ・ザン


シャンボール・ミュジニ
 繊細で女性的ワインの象徴。ただし荒っぽくて力強いワインもあり、未知の魅力。ヴォグエとルーミエが代表的な造り手。このワインを飲みたい夜が必ずやってくる。このワインでしか語れない夜もある。なお白の特級ミュジニブランは例外。
ボンヌ・マール 荒々しさの中に、優雅なやさしさに包まれたらこの村の虜。ルーミエ グロフィエ
ミュジニ               . 浮き上がる黄金の斜面。ルロワのそれは史上最高の逸品。女性的な趣ミニレ
ミュジニ・ブラン 例外。ヴォグエがミュジニの畑の一画にシャルドネを植えている。未試飲

 主な一級畑 レザムルーズ サンティエ


ヴージョ
 由緒正しき赤の産地。際立った畑の特徴はないが、生産量も多く、造り手毎の味わいを楽しみたい。単独所有のボルドーとの比較に引用される畑でもある。特級と一級、村名のバランスが他村と違うことも特色。一級には白もある。

クロ・ド・ヴージョ         . 70人以上が所有する伝統ある畑。賛美両論。ワイン話がつきないワイン
ルーミエ JJC ラフェ ドニモルテ アミオセルベル アンジェル コトティド グリヴォ

 主な一級畑 クロ・ブラン・ド・ウージョ


ヴォーヌ・ロマネ
 世界最高レベルの赤の産地。オリエンタリックで摩訶不思議な味わい。鳥肌が立つワイン。赤系の薄い色合いも特徴。DRC、グロ一族、メオカミュゼ、ドメーヌ・ルロワなどすごい造り手が数多くいる。エシェゾーとグランゼシェゾーはフラジェ・エシェゾー村にあるが、この村に単独のアペラシオンはなく、ACヴォーヌ・ロマネとして扱われる。

エシェゾー 早くから花開き、相対的にお買い得。DRC1991は泣ける。
ジャド ルジェ ビゾー カシュ
DRC デュジャーク モンジャール
グラン・ゼシェゾー エシェゾーに比べてかなり少ない。あまり飲んだことは無い。DRC アンジェル
ロマネ・サン・ヴィヴァン  . 村に隣接し、サン・ヴィヴァン修道院の伝統ある畑。LLはミネラリーな味わい。JJC
リシュブール お花畑を連想、若いうちは草が特徴の極上ワイン。
DRC1995 DRC1998 DRC1985 AFグロ グロ・フレール アンヌグロ
 
ロマネ・コンティ 世界最高の赤ワイン。畑はブルゴーニュの観光スポット。出会いに期待。
ラ・ロマネ ロマネ・コンティに隣接し、ブシャール社に独占販売権。1996は濃くって強い。
ラ・ターシュ ロマネ・コンティに準ずる。AOC施行前にゴーティショの一部を吸収 1996 1992
ラ・グランド・リュ 近年特級に昇格したロマネ・コンティとラ・ターシュの間の畑。モノポール

 主な一級畑 クロパラントー スショ マルコンソール クロ・デ・レア


ニュイ・サン・ジョルジュ
 特級畑はないものの、湿った土壌香が印象的な黒系果実味のワインの産地。南隣のプレモ・プリセ村もニュイ・サン・ジョルジュを名乗ることができる。レシノーやJJC・ジャイエジルやフェブレ、ドミニク・ローラン、プリューレ・ロックなどの造り手の本拠地である。また一級ミュルジュは天才アンリ・ジャイエを世に知らしめたワインとして有名。今は畑の所有者のメオ・カミュゼが造っている。

 主な一級畑 レ・サン・ジョルジュ ミュルジュ レ・ダモード オー・ブド


<コート・ド・ボーヌ地区>
 世界最高の辛口白ワインの大銘醸地。葡萄品種はシャルドネ。赤ワインもアロースコルトンポマールヴォルネイボーヌなど通好みの極上ワインをリリースする。また地味ながらオーセイ・デュレスやモンテリーサビニー・レ・ボーヌなど超お買得なワインの産地もあったりする。ボーヌの街を中心に、コルトンの丘からシャサーニュ・モンラッシェ、その南のいくつかの村まで。
 この地区はなんといってもコルトン・シャルルマーニュとモンラシェ系が双璧をなす辛口白ワインの最高地である。辛口赤ワインはボルドーかブルゴーニュか意見が分かれるが、辛口白ワインの最高峰には異論が無い。もうダントツのすばらしさである。ブルゴーニュを代表する造り手になるためには、コルトンシャルルマーニュかモンラシェを持つ必要がある。コシュデュリ、コントラフォン、ルフレーブ、ラモネが絶賛されるのはその醸造技術もさることながら、畑の威光が反映しているのである。ワインは畑である。特級ワインは赤白合わせて8つある。


一級の銘醸赤ワイン
ボーヌ
 ブルゴーニュの中心街。町の西側一帯に畑が広がる。しなやかで上品なワイン。
 ネゴシアン兼ドメーヌのルイ・ラトゥール ルイ・ジャド ジョセフ・ドルーアンの本拠地。
 オスピス・ド・ボーヌの競売会(11月第3日曜日)が有名。
 主な一級畑 クロ・デ・ムーシュ ブリサンド 


ポマール
 かつて偽ポマールが出回ったことがAOC法施行の理由の一つにあげられる。
 若いうちは濃くって荒々しいがある日突然花開き、突然老いていく。通好みの難しいワイン。
 またジャン・ガローデはブルゴーニュの果実味をやさしく伝えてくれている。
 主な一級畑 ゼプノ(クロ・デ・ゼプノ) リュジアン


ヴォルネイ
 コート・ド・ボーヌで最も優雅で繊細なワイン。
 名手が多い。マルキ・ダンジェルヴィル プスドール ミッシェル・ラファルジュなど。
 またコシュ・デュリコントラフォンなどの白の大銘醸家が造るワインも極上。
 主な一級畑 シャンパン クロ・デ・シェーヌ タイユピエ クロデデュック クロドラブスドール


特級の銘醸白ワイン
アロースコルトン
 コルトン・シャルルマーニュは世界最高峰であるが、世界一はモンラシェにその栄光を譲る。それはコルトンの丘の事情に由来する。コルトンの丘は、白を造ればコルトンシャルルマーニュを名乗り、赤を造るとコルトンを名乗れる区画がある。明確さが評価の必要条件にしてこの曖昧さがモンラシェに一歩譲るのである。この丘にはかつてアリゴテ種が植えられていたことも関係しているかもしれない。またこの丘を本拠地とする偉大な造り手がいないことも一因かもしれない。ルイラトゥールはコルトンシャルルマーニュの標準にはなり得ても、最高ではない。コシュデュリルーミエ、フェブレなど違う村の造り手に一歩譲るところが辛い。またコルトンの丘はアロース・コルトン村のほか2つの村にまたがるが、こんがらがるのでアロースコルトンのACということで話を先に進めたい。
 またこの産地にはコート・ド・ボーヌ唯一の赤ワインの特級がある。コルトンである。鉱物的な味わいは、常にコートドニュイの特級と比較される立場にある。広すぎる丘はいくつもの小区画に分かれ、コルトンの後にハイフンで繋がれてそれぞれの場所を名乗っている。またルイ・ラトゥールは幾つかのコルトンをコンセプト毎にリリースしていることで知られている。

コルトン・シャルルマーニュ 白ワインの最高峰・マロン香が最大の特徴。コシュデュリーは泣ける。
大会 ルイ・ラトゥール ボノー・デュ・マルトレ
 ベラン
コルトン 広い畑は、小区画の名を名乗りつつ、この地区唯一の赤の特級。白もある。
ルイ・ラトゥール ゴヌー
 メオ・カミュゼ アンブロワーズ
シャルルマーニュ 飲んだことが無い。珍しい系の白ワイン


ムルソー
 ムルソーには特級畑が無い。しかし、ここで特級に準じて扱う価値があるので、少し触れておきたい。この村に特級がないのは造られるワインに酸が足りないためという。コシュデュリコントラフォンを有しながら、特級がないのは至極不思議であるが、彼らのワインは一級ながら並の特級より高値であり、世界的評価は高い。十分なとろみとむるむるするバター香が特徴。この村の北部は赤を造るとヴォルネイサントノ、白を造るとムルソーを名乗るなど曖昧な点があり、一級どまりを承知しなければならなかったりする。

ムルソー・ペリエール この村の最高評価。ピュリニーモンラシェ系のワインと比較される。 ラフォン ダンサ 
ムルソー・シャルム 華やかな味わいはシャサーニュ・モンラシェ系の味わいに例えられる。 ラフォン
ムルソー・ジュヌブリエール 最もムルソーチックな味わい。 ミクルスキ


ピュリニー・モンラシェ
 ピュリニー・モンラシェは間違い無く白ワインの聖地である。鋼のように強い酸とハニー香を特徴としている。ときにケバクなりがちだが、この村のワインを知れば、世界最高の意味がわかる。ただ不思議なことにこの村を代表する造り手が他の村に比べて少ないのは気のせいだろうか。ルフレーブ・ポールペルノ・ソゼなど意外に少ない。他の村の造り手が多いためだろうか。

モンラシェ 世界最高の白ワイン。コント・ラフォンの1997は泣きながら飲んだ記憶が鮮明。
シュバリエ・モンラシェ 実質上コルトン・シャルルマーニュを押さえ世界第2位の実力。騎士の名にふさわしい
バタール・モンラシェ その名が示す通り?バター香が特徴。ラモネなど極上のバタールは溜め息もうまい
ビアンヴニュ・バタール・モンラシェ 特級の中では最もお買い得にして、早くから楽しめる。ポール・ペルノは絶品

 主な一級畑 レ・コンベット フォラティエール ル・カイユレ  


シャサーニュ・モンラシェ
 ピュリニーの隣に位置し、モンラシェとバタール・モンラシェを共有する。この村唯一の特級はクリオ・バタール・モンラッシェだが、数が少なく市場で見かけることも少ない。この村は赤の産地としても有名で、特級こそ無いが一級の新鮮で豊かな味わいは、コートドニュイにはない魅力がある。ラモネノエル・ガニャールニーロンミッシェル・コラン・ドレジェなど名手も多い。

クリオ・バタール・モンラシェ モンラシェ系で最小の畑。誰が造っているのか不明。ドーヴネのそれに出会いたい。

 主な一級畑 白 レ・カイユレ モルジョ マルトロワ
 主な一級畑 赤 クロ・サン・ジャン ラ・ブドリオット


<コート・シャロネーズ地区とマコネ地区>
 果実味豊かで南国風味のアルコール分を感じるシャルドネから造られる白と、ピノ・ノワールから造られる軽快な赤の産地。特級畑はなく、区画もコートドールに比べかなり大雑把である。軽快に楽しみたい時にお奨め。マコンはヴェルジェを主催するギュファンエイナンの本拠地ともいえる場所で近年コント・ラフォンがプロデュースしたりと注目を集めるACである。

主な産地
メルキュレ・・・この地区最大。フェブレのものをレストランで見かけたら幸せ。
モンタニ・・・・・シャルドネの白。以前はアルコール度数が11.5%を超えると1級を名乗る。今は場所。
ブズロン・・・・・・最近単独のACに昇格。アリゴテ種。DRCの共同経営者が造るので有名。
プュイイフュイッセ・・・複数村。シャトー・フュイッセとJAフェレギュファンエイナンがお勧め。コルディエも。
サンベラン・・・・・複数村。プュイイ・フュイッセと同格。


<ボージョレ>
 ガメイで名を馳せる世界的に有名な産地。毎年11月の第3木曜日に解禁になるボジョレー・ヌーボーは新酒のお祝いとして大いに盛り上っている。祭りの酒は、あーだこーだ言わずにがんがん飲もう。ボジョレの特色は濃い色合いと野イチゴの味わいにあり、時間が経ってもどんなにグラスを回しても香りは変わらないので、グラスをぐるぐる回すのは意味がない行為である。ちなみにピノ・ノワールでワインを造るとボジョレは名乗れない。白もロゼもある。 
 ボジョレーは10の村名ボジョレー、ボジョレー・ビラージュ、ボジョレーなどからなる。

村名ボジョレ
 サンタムール ジュリエナ シェナ ムーランナバン フルーリー シルーブル モルゴン レーニエ コート・ド・ブルイ ブルイ
 
 評価が高いのはムーランナバンとモルゴン。ボジョレーをおいしく飲めたら、ちょっと幸せである。マーセルラピエールなど極上の造り手も多い。


 以上ざっとブルゴーニュをまとめてみた。各産地やもっと掘り下げてみたいテーマが目白押しではあるが、次回のお楽しみということで、今回はこのあたりで筆を置いておこうかな。


以上

2001/12/某日 初版
2002/03/26   改定




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